「復活の兆しみせる NECのモバイルターミナル部門」
【要約】
売上高や出荷台数減少に歯止め
日本電気(NEC)におけるモバイルターミナル部門の売上高や出荷台数減少に歯止めがかかった。
2003年度に売上高が7,297億円、合計出荷台数は1,550万台を記録したものの、2007年度には売上高が3,403億円、合計出荷台数は480万台にまで落ち込んでいた。
しかし、2008年度上期には売上高が前年同期比20.5%増となる1,812億円、合計出荷台数も同33.3%増の280万台と復活の兆しをみせている。
NTTドコモ向けの販売強化やソフトバンクモバイル向けの再投入が寄与したものとみられる。
ソフトバンクモバイル向けではシャープと大きな差
NECは2008年度に携帯電話端末13機種を市場投入する見込みだ。
ただ、13機種には下期向けのソフトバンクモバイル端末が含まれておらず、最終的には数機種の追加が予想される。
一方、最大手のシャープは合計26機種の投入が予定されており、NECとの差は大きい。
両社ともにNTTドコモ向けは同数であるが、ソフトバンクモバイル向けではシャープが12機種と、現状3機種のNECを大きく引き雛している。
現在は海外よりも国内を充実
前回版制作時には、小規模ながらも海外市場向けに携帯電話端末を出荷していたNECであったが、すでに2006年度には全面撤退となった。
一時は海外市場向けでも500万台を超える出荷を記録していたものの、自社端末における不具合や海外大手メーカの攻勢などから撤退を余儀なくされた。
ただ、NECも将来的な海外市場への再進出を狙っているものとみられる。
【キーワード】
☆歯止めのかかった低調傾向!!
一時は480万台にまで落ち込んだ合計出荷台数が、2008年度上期には前年同期比30%超となる280万台を記録し、通期は同20%超の580万台を見込む。
★ソフトバンクモバイルへ再参入!!
NECは市場シェアを挽回するための施策として、ソフトバンクモバイルへの再参入を決断したとされる。
☆海外よりも国内市場を優先!!
NECは将来的な海外市場の再進出も視野にあるが、当面は国内市場に特化し、数年後の再参入が予想される。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
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