「携帯電話向け燃料電池の最新動向」
【要約】
開発進む携帯電話向け燃料電池
現在、「ワンセグ」対応や音楽再生機能など、携帯電話端末の高機能化が進んでいる。
端末の高機能化やデータ通信の高速化に伴い、端末の消費電力も増大傾向にある。
これまで主流であったリチウム・イオン電池の性能向上よりも、速い勢いで必要な電力量が拡大している。
特にワンセグ対応は将来的に標準搭載されていく見方も強く、内蔵電池の強化が必至な状況だ。
そのような中、携帯電話事業者や端末メーカ各社などは燃料電池の開発を従来から進めてきた。
NTTドコモは富士通研究所とDMFC、アクアフェアリーとPEFCの共同開発を行っている。
一方、KDDI(au)は東芝や日立製作所とDMFCの共同開発を進めており、現時点ではNTTドコモがPEFC、auはDMFCを採用する可能性が強い。
年内に使い捨て燃料電池が販売される米国
日本市場以外では、米Medis Technologiesが2006年中に、米国で携帯機器向け使い捨て燃料電池「Power Pack」の販売を開始する計画だ。
米MTI MicroFuel CellsはSamsung Electronicsへの独占供給が決定している。
一方、Samsung Electronicsは2006年4月に燃料電池による充電器を初公開した。
しかし、端末メーカでは最大手のNokiaも燃料電池の開発を進めていたが、2005年3月に燃料電池搭載端末の開発計画一時停止を発表した。
【キーワード】
☆PEFCを採用見込みのNTTドコモ!!
NTTドコモが2006年8月に、現行のリチウム・イオン電池に代わる携帯電話向け次世代内蔵電池として、PEFCを最有力候補として開発することを決定した。
★KDDIはDMFCを採用見込み!!
KDDIが2005年9月26日に、東芝や日立製作所とDMFC内蔵の携帯電話端末を試作したと発表した。
☆米国では年内にも販売開始!!
米Medis Technologiesが2006年中に、米国で携帯機器向け充電器として、使い捨て燃料電池「Power Pack」の販売を開始する計画だ。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
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