「端末メーカ各社の海外動向−2005年度上期−」
【要約】
投資や効率化が進む中国市場向け展開
東芝が中国市場からの携帯電話端末生産や販売事業を一時停止したものの、その他の端末メーカは中国市場での投資や効率化を図っている。
京セラは中国市場向け端末の開発/生産を効率化し、松下電器産業が2005年7月に江蘇省で携帯電話カメラなどの新工場を建設した。
端末供給が拡大する米国市場向け展開
米国市場に強い三洋電機は米ESPNの動画配信サービス向け試作端末を開発し、米Sprint Nextel Corporationへ音楽配信サービス対応端末を供給する計画だ。
一方、カシオ計算機も米国事業者向けに3G端末を供給する見込みとなっている。
NECが奮闘する欧州市場向け展開
3Gサービスが広まりつつある欧州市場では、NECがHutchison 3G Irelandから2005年5月に、独Siemens Information and Communication Mobileと3Gインフラを共同受注した。
また、英Hutchison 3G UKがNECやLG Electronics、米Motorolaから3G端末800万台を購入する計画もある。
各社が注力するロシア市場向け展開
中国や南米、インド市場に続き、成長が見込まれるロシア市場向けにはNECが注力している。
2005年5月に露Mobile TeleSystemsからi-mode関連システムを受注し、7月にはロシアに販売会社の露NEC Infocommunicationsを設立した。
一方、松下電器産業も7月にロシアへ通信機器開発拠点を開設しており、シャープも富裕層に焦点を絞ってロシア市場を攻略する考えだ。
【キーワード】
☆投資や効率化を進める中国市場!!
※京セラが中国市場向け端末の開発/生産を効率化し、松下電器産業は2005年7月に江蘇省で携帯電話カメラなどの新工場を建設した。
★端末の高機能化が進む米国市場!!
※三洋電機が米ESPNの動画配信サービス向け試作端末を開発し、米Sprint Nextelの音楽配信サービス対応端末を供給する一方、カシオ計算機も3G端末を供給する見込みだ。
☆3Gサービスが広まりつつある欧州市場!!
※NECが2005年5月にHutchison 3G Irelandから3Gインフラを共同受注し、7月にはCOSMOTE Mobile Telecommunicationsへ「i-mode」対応3G端末の出荷を開始した。
★ますます目が離せないロシア市場!!
※NECが2005年5月に「i-mode」関連システムを受注し、7月には露NEC Infocommunicationsを設立した。
一方、松下電器産業も7月にロシアへ通信機器開発拠点を開設し、シャープも富裕層に焦点を絞ってロシア市場を攻略する考えだ。
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