「端末メーカ各社の海外動向−2004年度上期−」
【要約】
不透明な上期実績
2004年度上期における端末メーカ各社の海外動向は、京セラや三洋電機が米国市場、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)やNECは欧州や中国市場、シャープが欧州市場を中心に展開していた。
ただ、上期はメーカの多くが海外市場向け携帯電話端末の出荷台数を公表しておらず、唯一、NECと三菱電機が発表しているのみだ。
下期は欧米中にも
中国市場向けへの展開では国内最大手のNECをはじめ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)やシャープ、三洋電機などの動きが盛んだ。
各社は現在の主流方式となっている2G端末で知名度を高めることにより、今後の3G端末での足場を固めるものとみられる。
一方、CDMA方式が主流の米国市場ではPMCやNECなどの国内大手メーカよりも、京セラや三洋電機などの国内中堅メーカの勢力が強い。
両社はKDDI向けCDMA方式端末で実績があり、国内で培った技術を海外向けCDMA方式端末へも適用している。
また、3Gサービスの開始が遅れていた欧州市場であるが、ようやくUMTS方式サービスが提供されつつある。
そうした中、三洋電機が12月に仏Orangeへ3G端末の供給を開始したものとみられる。
PMCも販売開始時期が未定のUMTS方式端末「Z800」を開発した。
さらに欧米中市場以外ではロシアやインド市場などに注目が集まっている。
それに伴い、NECとシャープが他メーカに先駆けてロシア市場への参入を決定した。
それ以外にも香港や台湾、マレーシアなどアジア市場への参入も盛んになっている。
【キーワード】
中国は2Gが主流!!
2Gでブランド力を確立しながら一気に3Gでシェア拡大を狙う。
米国でも健闘!!
端末価格の値頃感は厳しいものの日本メーカは健闘をみせている。
欧州で3G商用化!!
3Gサービスの商用化がはじまった欧州で国内3G技術が活きてくる。
ロシアが注目!!
すでに急成長しているロシア市場がメーカの注目を集めている。
【2.市場規模推移と予測(2002〜2004年度)】
通期は国内出荷を凌駕
前回レポートでは、2004年度通期における携帯電話端末の海外出荷台数合計を5,530万台と予測した。
しかし、国内大手2社のNECとパナソニック モバイルコミュニケーションズが数百万台規模の予測修正を実施している。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
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なお、目次/図表はPC版に掲載しています。
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