「端末メーカ各社の国内動向−2004年度通期−」
【要約】
NECの不調が際立った2004年度通期
2004年度通期はNECの不調が大いに際立った半面、シャープや三洋電機の追い上げも目立っている。
特にNECでは期初に通期の出荷台数は1,900万台という計画であったが、中間決算時に1,500万台、第3四半期決算時に1,450万台と連続で下方修正し、さらに第4四半期でも落ち込みをみせた。
一方、端末メーカ別シェア第2位のパナソニック モバイルコミュニケーションズは、着せ替えパネル「カスタムジャケット」により、端末のデザインに敏感な女性ユーザ層の新規獲得に成功している。
また、第3位のシャープや第4位の三洋電機などは、NTTドコモ以外の携帯電話事業者への携帯電話端末の供給に定評がある。
シャープの場合はボーダフォン、三洋電機がKDDI向けの売れ筋端末になっている。
シャープは内蔵カメラと液晶画面の画質の高さ、三洋電機がデザイン性の高さや多機能端末で高い評価を獲得した。
2005年度通期も横ばいの出荷
すでに携帯電話ユーザ数が飽和している現在、携帯電話端末の出荷は新規需要の鈍化傾向が強まるものとみられる。
そのため2005年度通期の端末出荷は2Gから3G端末への買替需要が中心となり、NTTドコモやボーダフォンを中心とした3G移行施策に期待がかかる。
2006年度には番号ポータビリティ制度の導入、それ以降も新規事業者の参入など出荷拡大が見込める事象も多い。
【キーワード】
☆2強から3強時代へ!!
※これまでのNECとパナソニック モバイルコミュニケーションズの2強から、ボーダフォン向け端末で好調なシャープが3強入りした。
★NECの不調が響いた2004年度通期!!
※NECによる相次ぐ携帯電話端末の出荷台数の下方修正により、通期は期初計画から590万台減に落ち込んだ。
その結果、国内通期出荷台数は前年度比11.5%減となる4,408万8,000台になっている。
☆買替需要で横ばいの2005年度通期!!
※2005年度通期は新規需要の鈍化傾向が強まるものとみられ、2Gから3G端末への買替需要が中心となる。
そのため3G化の進んだKDDIよりも、NTTドコモやボーダフォンを中心とした3G移行施策に期待がかかる。
【2.市場規模推移と予測(2004〜2009年度)】
2004年度通期は前年度比10%減の国内出荷
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、2004年度通期における携帯/自動車電話の国内出荷台数は前年度比11.5%減となる4,408万8,000台になったという。
減少要因としては、3G端末の新機種投入が2004年度後半になった上、2G端末よりもサービス・エリアが狭い点が影響し、3G端末への買い替えが伸び悩んだとされる。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
ご購入はPC版にてお願いいたします。
なお、目次/図表はPC版に掲載しています。
トップ・ページへ
http://www.m-report.net/m/