「端末メーカ各社の海外動向-2003年度通期-」
【要約】
中堅メーカの健闘光る
2003年度通期における携帯電話端末の海外市場向け出荷台数が前年度比138.7%増となる3,396万台となった。
国内出荷合計の4,984万台には及ばないものの、前年度から約2,000万台増と大幅な拡大を示している。
中でも日本市場では中堅メーカといえる京セラや三洋電機の健闘が光っている。
一方、国内市場では第2位のPMCも国内に匹敵する台数を出荷しており、今後も海外市場向けに注力する方針だ。
また、第1位のNECは前年度比5倍となる出荷を記録し、今後は国内市場と同様に海外市場にも力を注ぐ。
04年度は国内を凌駕
横ばいが見込まれる国内出荷台数とは異なり、2004年度通期の海外出荷は前年度比62.8%増となる5,530万台が見込まれる。
海外市場における3Gサービス開始には遅れが生じていたものの、ようやく2003年12月末には開始されはじめた。
すでに国内で3G端末の実績を残している端末メーカ各社は、これまでの海外不振を払拭させようと海外向けへの展開を強める傾向にある。
横ばいもしくは減少が想定される国内出荷に海外市場での大幅出荷を加算することで、いよいよ国内メーカも世界シェアでの活躍が期待できそうだ。
【キーワード】
☆03年度は大幅増!!
2003年度通期における携帯電話端末の海外市場向け出荷台数は、前年度から約2,000万台増と大幅な拡大を示した。
★メーカは海外を重視!!
中堅メーカの京セラや三洋電機はもとより、NECやPMCなども国内で培った3G端末における技術力を用いて海外市場に注力する。
☆04年度は国内凌駕!!
横ばいが見込まれる国内出荷台数とは異なり、2004年度通期の海外出荷は前年度比62.8%増となる5,530万台を見込む。
【3.中国市場への展開】
GSM方式で足場固め
これまで中国市場ではNokiaなど海外メーカ大手が確固たるブランドを築き、約3,000元(約39,000円)と比較的安価な携帯電話端末を市場投入していた。
その結果、ブランド力の長けたNokiaや米Motorola、韓国Samsung Electronicsなどの寡占状態となっている。
こうした中、NECが中国市場の第3位グループの位置を目指している。
PMCもわずか65gの超軽量/小型端末を投入し、三洋電機は2004年4月に中国市場では稀少な動画対応カメラ搭載端末を投入した。
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