「小霊通の最新動向-中国版PHS-」

【要約】
日本市場を凌駕
小霊通はChina Telecom(中国電信)とChina Netcom(中国網通)が地方都市で開始させたPHSサービスだ。

すでに中国全土20省300以上の都市で普及しており、中小都市では全面的にサービスが開始されている。

日本では定額制データ通信サービスとして確立されてきたが、中国ではPHS方式を採用したWLL(Wireless Local Loop)として、音声利用の普及が進んでいる。

すでに中国国内のユーザ数は2002年12月末で1,200万を獲得し、日本市場の557万を大きく上回っている。

政策次第で普及に難
中国の情報産業部では小霊通が固定電話サービスの補完であり、延長だと捉えているが、ユーザにとっては携帯電話サービスと何ら変わることはなく、単方向課金を実現している点で魅力的なサービスとなっている。

現在も情報産業部は大都市における小霊通展開を認可する方向にはないとされる。

ただ、市場ニーズを考えると、小霊通の大都市における展開は必須ともいえ、情報産業部が方針を転換するのかに注目が集まる。

【キーワード】
☆固定網の補充!!
情報産業部では小霊通が固定電話サービスの補完であり、延長だと捉えており、小霊通に慎重な姿勢をみせている。

★中小都市で展開!!
すでに小霊通は中国全土20省300以上の都市で普及しており、中小都市では全面的にサービスが開始され、2002年12月末で1,200万のユーザを獲得している。

☆大都市展開に難!!
情報産業部は大都市における小霊通展開を認可する方向にはないとされるが、通信事業者各社が上海市などの大都市で小霊通を開始させるのを容認している状況だ。

【市場規模】
現在、中国では固定電話サービスの補完手段として、小霊通の採用が急速に進んでおり、爆発的な普及が見込めるものとみられる。

小霊通は端末価格や基本料、通話料が携帯電話サービスの半額程度と低廉なこともユーザ数拡大に寄与しているという。

ただ、携帯電話ユーザ数の2億628万と比較すると、2002年の小霊通ユーザは1,200万程度で、携帯電話サービスの6%と市場規模は非常に小さい。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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