「ナンバー・ポータビリティについて考える」

【要約】
総務省が検討を開始
ナンバー・ポータビリティとは、携帯電話ユーザが契約している携帯電話事業者を変更する際、すでに契約している事業者における電話番号を変更先の事業者でも同じ番号が利用できる制度だ。

これまではユーザが契約している事業者を変更してしまうと、番号も変更先の事業者で新規に取得しなければならず、従来の番号が利用できなくなっていた。

実現の可能性
現状、ナンバー・ポータビリティの導入は残念ながら、非常に可能性が低いものと考えられる。

その要因としては、第一に携帯電話事業者や携帯電話ユーザにコスト負担がかる点、事業者別シェアに大きな変動が発生する可能性がある点などだ。

事業者が最も恐れている点がシェア変動であるとみられるが、固定電話サービスにおける「マイライン」の結果もあり、NTTドコモ離れが進むとも進まないとも微妙なところといえる。

【キーワード】
☆ユーザ利便性向上!!
携帯電話ユーザは自由に携帯電話事業者を変更でき、契約事業者のサービスや対応に不満があれば、ユーザの納得のいく事業者を選択することができるようになる。

★多額のコスト負担!!
ナンバー・ポータビリティの導入には、携帯電話事業者の交換機やデータ・ベースの改修が必要となり、多額の導入コストがかかる。

また、事業者はもとより、携帯電話ユーザにも変更時における一時金や月額利用料の増加が懸念される。

【5.その他の動向】
消極的な事業者
NTTドコモはナンバー・ポータビリティの導入について、固定電話サービスとはユーザ・ニーズが異なるものと考えており、新システムにかかるコストと効果を慎重に検証することが必要だとしている。

一方、J-フォンはユーザ利便性の向上並びに携帯電話事業者間の公正競争条件の確保という観点から、原則として賛同を示している。

また、KDDIは検討すべきテーマとしているが、中立的に捉えていると距離を取っている。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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