「端末メーカ各社の動向-2002年度通期-」

【要約】
下期もカメラが好調
2002年度上期に引き続き、下期もカメラ搭載端末が好調で2,330万台の出荷を記録した。

これに伴い、通期における国内出荷台数は4,307万3,000台となった。

カメラ搭載端末の普及により、もはや端末にカメラ搭載は標準となっており、端末メーカ各社はカメラ部品の確保に余念がない。

一方、端末メーカの中には部品も供給しているメーカも多く、これらのメーカでは2003年度以降の高画素化に備え、カメラ部品の増産体制を整備しつつある。

高画素化と海外展開
カメラ搭載端末が好調であった2002年度であるが、2003年度はカメラの高画素化が進む。

また、海外市場では欧州やアジアなどで2G端末からマルチディア対応の2.5G端末への転換期に入っている。

3G端末への移行を進める日本メーカにとって、国内市場で培ってきた技術やノウハウの蓄積が海外攻略の原動力になる。

そのため端末メーカ各社は2003年度に海外市場開拓を強化する計画だ。

【キーワード】
☆02年度はカメラ!!
2002年度にヒットしたNECの「N251i」「N504iS」、PMCの「P504i」「P504iS」「FOMA P2102V」はいずれもカメラ搭載端末だ。

もはや携帯電話端末にカメラ搭載は標準となっている。

★03年度は海外!!
2003年春から夏にかけて端末メーカ各社から100万画素のカメラ搭載端末が登場する。

一方、海外市場におけるマルチメディア端末の普及により、海外出荷は2002年度の1,358万台から2003年度は2,310万台の倍増となる見込みだ。

【2.市場規模推移と予測】
電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、2002年度における携帯電話端末の出荷台数は前年度比0.6%増の4,307万3,000台であったという。

そのうちカメラ搭載端末の比率は60.4%となる2,600万程度であった。

現在の端末市場は新規ユーザの増加が見込めないため、買替需要に支えられる構造になっている。

そのため、今後はカメラやムービー、GPS機能などのハイ・エンド端末を求めるユーザによって市場形成が見込まれそうだ。

表:携帯電話とカメラ搭載端末の出荷台数推移と予測(単位:万台)
年度 2002→ 2007
携帯電話端末
       4,307→4,000
カメラ搭載端末
       2,600→3,600
※2002年度の携帯電話端末出荷台数はJEITAによる数値。
※2002年度のカメラ搭載端末出荷台数と2003年度以降はエムレポート推定。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

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