「ケータイにおける赤外線通信の利用動向A」

【要約】
未だブレイクには遠く...
これまで赤外線を利用したサービスには、日本コカ・コーラの「iモード」対応自動販売機「Cmode」やアイワイバンク銀行の「モバイルキャッシュカード」、第一興商の通信カラオケ「DAM」、ゲオとインデックスのレンタル・ビデオ会員管理システムなどがあった。

しかし、現在の赤外線通信搭載端末における使い勝手の悪さからか、ユーザが便利に利用しているという声はあまり聞こえない。

しかも赤外線通信を利用したソリューションやハードウェアの開発者でさえ、できるだけ搭載してみるという状況だ。

シール・プリントで認知!?
しかし、カメラ搭載端末の普及に相乗りするように、各社からシール・プリント・サービスが続々と提供される。

シール・プリント・サービスは赤外線通信や各種メモリ・カード、ケーブルを介し、画像データを専用機器に送信し、機器から印刷させるサービスだ。

各社の参入が相次ぎ、2003年4月には多くのサービスが登場する。

こうした身近なサービスが携帯電話端末による赤外線通信を一般化させる可能性も高い。

【キーワード】
☆ドコモ/KDDIは注力!!
いち早く赤外線通信を標準搭載させたNTTドコモに、クレジット決済サービス試験などを開始するKDDI。

ようやくJ-フォンも動きがみられる。

赤外線通信との組み合わせで「Java」アプリの応用範囲を広がる考えだ。

★mコマースに期待!!
KDDIの「Kei-Credit」試験が2003年3月から開始され、アイワイバンク銀行の「モバイルキャッシュカード」も2003年半ばに開始が予定されている。

なお、アコムも2003年にサービス開始を予定しており、野村証券や第一生命保険なども検討しているとされる。

【市場規模推移と予測】
前回、NTTドコモの調査から2002年度は1,000万の普及が見込めるものと予測していたが、2002年10月末頃でNTTドコモの赤外線搭載端末は合計300万台強となっている。

なかなかNTTドコモの予想どおりに普及が進まず、そのため2002年度は前回予測の30%減となる700万程度の普及が見込まれる。

その結果、2002年度は合計1,200万台程度の赤外線搭載端末が市場に出回るものとみている。

表:赤外線通信機能搭載の携帯電話数の推移と予測(単位:万台)
年度 2002 → 2007
携帯電話
        7,500→9,100
 赤外線搭載
        1,200→4,800
※エムレポート推定。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

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なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

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