しかし、蓋を開けてみれば、2002年度上期と遜色のない293万8,000の純増ユーザ数を獲得している。
上期には100万画素級のカメラ搭載端末の市場投入が好調要因の1つとされているが、上期中に投入された携帯電話端末の中で数機種に過ぎない。
しかも「N505i」や「P505i」などの30万画素級がヒットした傾向をみると、100万画素級が話題を振りまいた結果、ユーザの買替周期が早まったとも考えられる。
落ち込まない下期
すでに200万画素級のカメラ搭載端末が投入され、ボーダフォンから地上アナログ放送対応や「バウリンガル」機能搭載端末が、KDDIからはFMラジオに、フォト・ムービーTV出力、録画TV番組再生機能と、上期よりも個性豊かな携帯電話端末が揃っている。
最大手のNTTドコモにしても、2004年2月頃には次期「FOMA」の投入が予定され、次期FOMAでは「505iS」以上の機能を備えた最高峰の端末となる見込みだ。
【キーワード】
☆増収減益のドコモ!!
NTTドコモにおける上期業績は販売インセンティブの増額により、増収減益となった。
★増収増益のKDDI!!
KDDIにおける上期業績は前期計上のPDC方式設備の撤去費用やコスト削減などにより、増収増益となった。
☆増収減益のボーダフォン!!
ボーダフォンにおける上期業績はブランド移行費用や3G設備投資の増加などにより、増収減益となった。
★減収増益のツーカー!!
ツーカー3社における上期業績はユーザ数の減少などにより、減収増益となった。
【携帯電話ユーザ数の推移と予測(2002〜2007年度)】
通期でドコモを凌ぐ純増のKDDI
2003年度上期の好調を受け、KDDIの通期予測が1,655万となり、通期で250万の獲得を目指す計算だ。
これはNTTドコモの通期予測である224万を凌いでおり、いかにKDDIが上期に好調であったかを示す数値となる。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
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