「パケット割」や「着うた」などのヒットが後押しした恰好だ。
しかし、これまで勢いの出なかった「FOMA」も100万ユーザを突破し、ようやく普及の兆しをみせはじめた。
ここに来てサービス・エリアや端末仕様も大きく改善され、パケット通信料がPDC方式よりも安価という認識が広まっている。
一方、VGSはPDC方式では利用可能な「Vodafone live!(旧J-SKY)」や「写メール」が利用できないため、2社に大きく差をつけられた。
次期FOMAに期待
すでに全体ユーザの66.9%が1x方式のKDDIは今後もcdmaOneからの移行を推し進め、1x方式への完全移行を目指すものとみられる。
CDMA2000 1xEV-DO方式「CDMA 1X WIN」の開始により、携帯電話端末利用限定の定額制データ通信サービス「EZフラット」の動向にも注目が集まる。
一方、NTTドコモは2004年2月頃に満を持して次期「FOMA」を投入する。
次期FOMAはPDC方式よりも後れがちであった端末仕様を逆転させ、今後のFOMA普及を促進させる役割を担う期待の新端末だ。
また、ボーダフォンも2004年にはVGS端末の品揃えを拡大させ、PDC方式向けサービスも利用可能となる見込みとなっている。
NTTドコモやボーダフォンの動きに伴い、ようやくW-CDMA方式の反旗が切って落とされる。
【キーワード】
☆次期FOMAの機能!!
期待が集まる次期「FOMA」は「QRコード」や外部メモリ、「Macromedia Flash」、「アバター」などに対応する見込みだ。
★定額制のEZフラット!!
携帯電話端末のみからの利用に限定されるものの、定額制データ通信サービス「EZフラット」が開始される。
EZフラットの成功次第で、NTTドコモやボーダフォンが後発参入する可能性もあり、EZフラットの動向に目が離せない。
☆2004年からのVGS!!
ようやく「Vodafone live!」や「写メール」が利用できるVGS端末が市場投入される。
2004年からVGS普及の第1歩がはじまりそうだ。
【2.3Gユーザ数の推移と予測】
FOMAが05年にトップ
すでにKDDIのCDMA2000 1x方式ユーザが1,000万を突破し、NTTドコモの「FOMA」もようやく100万を突破した。
1x方式は2003年9月末時点でKDDIユーザ全体の66.9%を占めているため今後の伸びは緩やかになるが、FOMAはNTTドコモのユーザ全体の2.2%程度であり、100万を突破したことにより、いよいよFOMAの普及が見込めそうだ。
一方、後れを取っているボーダフォンの「Vodafone Global Standard(VGS)」は、端末の品揃えや提供サービスの少なさなどから本格的普及は2004年以降のことになるものとみられる。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
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