「3Gサービスの最新動向」

【要約】
W-CDMA:×、1x:○
NTTドコモが2001年5月30日から「FOMA(Freedom Of Mobile multimedia Access)」の試験サービスを開始し、10月1日に商用化を開始した。

2002年4月1日にはKDDIが"次世代ケータイ"の名称でCDMA2000 1x方式サービスを開始させた。

そして、J-フォンが2002年12月20日に3Gサービス「Vodafone Global Standard(VGS)」を開始させ、国内3事業者の3Gサービスが出揃った。

しかし、cdmaOneの後継となるCDMA2000 1x方式サービスはユーザの移行が進む一方、FOMAやVGSは端末仕様やエリアの貧弱さから、ユーザは寄りつかなかった。

端末仕様が強化
これまで低迷を続けていた「FOMA」であるが、2003年に入って市場投入した「FOMA F2051」などの第2世代FOMA端末が好調だ。

2003年春にはPDC方式とのデュアル・モード端末が市場投入され、秋には国際ローミング対応端末も登場し、TV電話も標準対応となる見込みだ。

また、J-フォンは「Vodafone Global Standard(VGS)」開始と同時に、W-CDMAとGSM方式に対応した「V-N701」を投入している。

夏以降は「J-SKY」や「写メール」が国内外を問わず利用できる見込みで、本格的な加入獲得を目指す。

一方、CDMA2000 1x方式サービスが好調なKDDIも4月30日から、2GHz帯を利用したCDMA2000 1xEV-DO(EVolution-Data Only)方式の試験サービスを開始する。

【キーワード】
☆明暗くっきり!!
cdmaOneの後継となるCDMA2000 1x方式サービスは、cdmaOne端末の通話時間や重さなどの基本仕様を維持し、サービス・エリアや端末価格も見劣りせず、ユーザの移行が進んだ。

一方、FOMAやVGSは新規のW-CDMA方式であるため端末仕様やエリアの貧弱さから、ユーザは寄りつかなかった。

★FOMA普及に兆し!!
低迷を続けていた「FOMA」であるが、2003年に入って市場投入した第2世代FOMA端末が好調で、FOMAの2002年度加入目標を達成する立役者ともなった。

一方、CDMA2000 1x方式サービスは2003年4月8日に700万を突破している。

☆TV標準にEV-DO!!
NTTドコモが2003年春にPDC方式とのデュアル端末を市場投入し、秋には国際ローミング、TV電話も標準対応させる見込みだ。

また、J-フォンも夏以降に「J-SKY」や「写メール」が国内外を問わず利用できる見込みとなっている。

一方、KDDIも4月30日から、2GHz帯におけるCDMA2000 1xEV-DO方式の試験サービスを開始させる。

【市場規模】
以前から、携帯電話事業者各社は2004年から2005年をメドに、携帯電話サービスの主流は2Gから3Gサービスへ向かうとしてきた。

しかし、こうした思惑とは裏腹に、開始当初の「FOMA」や「Vodafone Global Standard(VGS)」は低迷を続ける一方、CDMA2000 1x方式サービスはKDDIの予想どおりにユーザ数を拡大させてきた。

表:3Gユーザ数の推移と予測(単位:万)
年度 2002→ 2007
W-CDMA
          36→3,400
 FOMA 33→2,700
 VGS     3→ 700
1x      681→1,650
合計  717→5,050
※2003年以降はエムレポートによる予測。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

ご購入はPC版にてお願いいたします。

なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

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