「ケータイ・マーケティングの現状と最新動向」

【要約】
パソコンからケータイへ
パソコン主流のメール・マーケティングやプロモーションが盛んになっている。

最近では携帯電話端末にメールを直接送信するケータイ・マーケティングも盛り上がりつつある。

これまでのメール・マーケティングでは緻密な顧客分析を実施し、大量にメールを送信することで、わずかなヒット率をカバーしていた。

これらの方法はケータイ・マーケティングというよりもモバイル広告という位置付けで、いずれも大規模なシステムが前提となり、中小企業や小規模店舗における導入は難しいものだった。

小規模店舗でも有効
一方、ケータイ・マーケティングは自らの会員向けに新着情報や割引クーポンなどを送信し、来店を促すことを目的とし、小規模な店舗でも導入が容易な点が大きな違いだ。

最近は多くの会社から携帯電話向けメール送信サービスが提供されており、これらのASP(Application Service Provider)方式のサービスを利用すれば、月額数千円でも導入が可能となる。

ただ、携帯電話端末へ直接メールを送信するのは会員へダイレクトに情報を伝達できる反面、利用を間違えると迷惑メールとなる可能性もあり、導入を考える店舗は細心の注意も必要だ。

【キーワード】
☆リアルタイムに送信!!
パソコンにおけるメール・マーケティングとは異なり、携帯電話端末は会員がいつも持ち歩いているため、会員がどこにいても確実に送信できる。

そのため、当日限り有効の割引チケットや特別メニュー、期間限定サービスといったキャンペーンも可能だ。

★迷惑メールとの違い!!
ケータイ・マーケティングを実施する上で懸念されるのは、会員にとって迷惑メールになってしまう可能性がある点だ。

そのため、事前に来店客から携帯電話メール送信の了承を得たり、件名に店舗名などを掲載することで迷惑メールとの区別化を図る。

☆チラシより負担なし!!
ケータイ・マーケティングは紙のチラシのように、印刷の手間や配布コストがかからない。

そのため小規模店舗でも導入が可能で、ASPサービスを利用することにより、送信や着信、アドレス管理なども月額数千円で利用できる。

また、携帯電話端末単体からでもメール送信が行え、パソコン導入コストもかからない。

【市場規模】
ケータイ・マーケティングを行う上で必須となるのが、会員の所有する携帯電話端末のインターネット対応化だ。

現在、新規に市場投入される携帯電話端末はすべてメールの利用できるものになっており、今後も携帯電話サービスの普及に伴い、増加していくのは確実だ。

2002年8月末時点で15〜64歳までの生産年齢人口のうち、携帯電話端末によるインターネット接続サービス利用ユーザは66%に達している。

表:インターネット対応携帯電話ユーザの市場規模推移と予測(単位:万台)
年度 2001 → 2006
携帯電話
        6,900→8,900
 対応ユーザ
        5,193→8,000
比率 75.3%→90.9%
※2002年度以降はエムレポート推定。

【ケータイ・マーケティングの行方】
より導入が盛んに

小規模店舗でも導入が可能なケータイ・マーケティングは、今後もより多くの利用が見込まれる。

現在は大都市圏での導入が進んでいるが、携帯電話サービス自体の普及は大都市圏のみならず、その他の都市圏においても進んでいる。

会員の携帯電話端末を利用するケータイ・マーケティングは、店舗側からの有益な情報を配信することで、来店効果も見込まれる。
導入コストの割安感も影響し、積極的に導入が進むものとみられる。

また、大手企業とは異なり、中小企業などの場合、わずか数人が来店するだけでも導入効果があるため、普及を後押ししそうだ。

正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。

ご購入はPC版にてお願いいたします。

なお、目次/図表はPC版に掲載しています。

トップ・ページへ
http://www.m-report.net/m/