「Java」が搭載されたiアプリは、携帯電話端末にアプリケーション・プログラムをダウンロードすることができる。
すでに「iモード」が広まっていた国内の携帯電話市場では、iアプリも個人ユーザに受け入れられ、2002年8月18日現在では1,488万のユーザ数となっている。
一方、J-フォンやKDDIもNTTドコモの後を追うかのように携帯電話端末にJavaを搭載させた。
しかし、ダウンロードされるコンテンツは往年のアーケード・ゲームなどで、このためJava端末はゲーム端末とも評されていた。
第2世代へ突入!!
最近ではゲームが全盛であったJava端末に、ビジネスでも利用を図ろうとする動きが出てきた。
iモードなどのモバイル・インターネット端末に比べ、高性能なJava端末はビジネスにおいても、業務用の専用アプリケーションなどをダウンロードさせることで、有能なモバイル端末に変化する。
2002年に入り、Java端末のアプリ・サイズや保存領域などの仕様が強化され、ますますビジネス利用へ追い風が吹いている。
【キーワード】
☆端末カスタマイズ化!!
ストラップなどのアクセサリによるカスタマイズにはじまり、壁紙などの画面、着信メロディなどの着信音、そして、「Java」による機能面でのカスタマイズへと行き着いた。
将来的に携帯電話端末が目指すであろう"携帯電話のPC化"には、Javaは必須の技術となるに違いない。
★赤外線との連係!!
「Java」アプリケーションと赤外線通信を利用することで、Java端末がキャッシュ・カード代わりになったり、レンタル・ビデオ店の会員証になったり、小銭を持っていなくても自動販売機で商品購入できるようになっている。
☆エンタメ→ビジネス!!
ゲーム・アプリが全盛の「Java」端末から、今後はビジネス・アプリが活性化していく。
従来はできなかったアプリケーション・プログラムのダウンロード機能により、業務にマッチしたプログラムを利用することで、業務効率化を図ることができる。
★04年度で半数普及!!
2001年度における各携帯電話事業者の「Java」ユーザは1,565万で、携帯電話ユーザ全体の22.7%を占めている。
今後はJavaユーザの拡大が見込まれ、2004年度には現在の2倍強の比率となる50%の携帯電話ユーザがJavaを利用することになる。
【市場規模】
2001年度における各携帯電話事業者の「Java」ユーザは1,565万で、携帯電話ユーザ全体の22.7%を占めている。
今後は携帯電話ユーザ数自体の伸びは鈍りつつあるも、Javaユーザはその伸びを上回る規模で推移するものと推測される。
また、各携帯電話事業者のJavaユーザ推移は本レポートをご参照ください。
表:携帯電話とJavaユーザの推移(単位:万台)
年度 2001 → 2006
携帯電話ユーザ
6,900→8,900
Java搭載
1,565→5,100
比率 22.7%→57.3%
※エムレポート推定/2002年度以降は予測。
【ケータイJavaの行方】
サービス開始当初の「Java」端末は、主にゲームや待受画像などのソフトウェアが主流であった。
しかし、最近ではこの傾向に変化がみられつつある。ビジネスでも携帯電話端末単体で社内ネットワークを共有化しようという流れだ。
すでに携帯電話端末単体でもメールを転送したり、社外から日報を入力したり、グループ・ウェア的な利用がなされていた。
しかし、Java端末であれば、さらに複雑な利用をすることができるようになる。
在庫や受発注管理など、より業務に密接した利用が可能だ。
現在、主流のゲームや待受アプリから、いよいよモバイル・ソリューションへの展開が進む。
また、「504i」シリーズに赤外線を標準搭載させたNTTドコモの動向も見逃せない状況だ。
NTTドコモがどのような動きをみせるか注目が集まる。
正式版からの抜粋を含め、いろいろと本レポートをご紹介させていただきましたが、ご興味のある方はご購入いただければ幸いです。
ご購入はPC版にてお願いいたします。
なお、目次/図表はPC版に掲載しています。
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