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「携帯電話向け電子書籍市場の動向と今後の展望B」
〜市場は着実に成長示すも 事業者が市場の主導的役割に〜 |
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【要約】
スマート・フォンとタブレット型端末の登場で市場が活性化
米Appleの「iPhone」や、端末メーカ各社からのスマート・フォンの登場により、にわかに携帯電話向け電子書籍市場が活気づいてきた。さらに米Appleの「iPad」や米Amazonの「Kindle」といったタブレット型端末の登場も追い風となっている。一方、海外メーカの台頭に、国内メーカもタブレット型端末市場への参入を果たした。「GALAPAGOS(シャープ)」「Reader(ソニー)」「LifeTouch(日本電気(NEC))」など品揃えも豊富だ。
市場はCPから事業者主導へ移行
海外市場におけるタブレット型端末の登場と同様に、携帯電話事業者各社も電子書籍市場の覇権を握ろうと動き出している。KDDIが朝日新聞社やソニー、凸版印刷と組み、2010年7月に電子書籍配信事業準備を設立した。NTTドコモも大日本印刷と組み、2010年11月に共同出資となる電子書店を設立する計画だ。一方、ソフトバンクモバイルはグループ会社のビューンが2010年6月から、「iPhone」「iPod Touch」向けにサービス提供を開始している。
【キーワード】
☆市場活性化はスマート・フォンなどの影響!!
これまで携帯電話向け電子書籍市場は着実に成長してきた。しかし、米Appleの「iPhone」の登場や、携帯電話事業者各社によるスマート・フォン拡充などから市場が活性化しつつある。
★市場はCPから事業者主導へ移行!!
従来、国内の電子書籍市場はNTTソルマーレやイーブック イニシアティブ ジャパンなどのコンテンツ・プロバイダが主導的役割を担っていた。しかし、2010年7月にKDDIや凸版印刷、朝日新聞社、ソニーが電子書籍配信事業準備を設立し、NTTドコモも大日本印刷と提携するなど、携帯電話事業者の動きが目立っている。
☆事業者主導の先には業界再編!!
すでに国内の電子書籍市場は携帯電話事業者主導によるものに変化しつつある。事業者各社は共同事業会社を通じ、コンテンツ・プロバイダ(CP)などへの参加を募って勢力拡大を図っている。それに伴い、今後は共同事業会社によるCPの吸収など、業界再編の気運も高まっている。
【2.電子書籍市場規模の推移と予測(2005〜2010年度)】
成長率は年々鈍化も着実に成長
インプレスR&Dの調査による国内の電子書籍市場(販売金額)は、2002年度の市場誕生から順調に市場規模を拡大させてきたとされる。成長率自体は年々鈍化しているものの、2009年度には前年度比23.7%増となる574億円を獲得した。中でも、スマート・フォンなどを含む携帯電話向けは同29.1%増の519億円となり、市場全体の90%を占めるまでに至っている。
【関連するmレポート】
「携帯電話向け電子書籍市場の動向と今後の展望A」(2007年2月20日販売開始)
http://www.m-report.net/2007/book2.htm
小規模ながらも携帯電話向け電子書籍市場が成長しています。コンテンツ・プロバイダの相次ぐ参入により、大化けする可能性もありそうです。本レポートでは携帯電話向け電子書籍市場の動向をまとめました。
「スマート・フォンの最新動向」(2006年10月26日販売開始)
http://www.m-report.net/2006/smart_phone.htm
ウィルコムの「W-ZERO3」シリーズが好調です。NTTドコモやソフトバンクモバイルも海外メーカ製スマート・フォンを市場投入しました。本レポートでは国内市場における各社の動向をまとめました。
「携帯電話向け電子書籍市場の動向と今後の展望」(2006年1月24日販売開始)
http://www.m-report.net/2006/book.htm
音楽やゲームに続くコンテンツとして、期待されているのが電子書籍です。パケット定額制や端末メモリの大容量化なども追い風になっています。本レポートでは携帯電話向け電子書籍の動向をまとめました。
【目次/図表】
要約
キーワード
1.市場概況
スマート・フォンとタブレット型端末の登場で市場が活性化
表:電子書籍を閲覧可能なデバイスの種類
市場はCPから事業者主導へ移行
図:モバイル向け電子書籍市場における関係各社の位置付け(現在)
図:モバイル向け電子書籍市場における関係各社の位置付け(過去)
表:最近の電子書籍市場における主な海外動向
表:最近の電子書籍市場における主な国内動向
表:各タブレット型端末の主な仕様一覧(キャリア・ブランド)
表:各タブレット型端末の主な仕様一覧(メーカ・ブランド)
表:各スマート・フォンの主な仕様一覧
2.電子書籍市場規模の推移と予測(2005〜2010年度)
成長率は年々鈍化も着実に成長
図:国内電子書籍の市場規模の推移(2005〜2010年度、エムレポート推定)
表:国内電子書籍の市場規模の推移(2005〜2010年度)
2009年の電子書籍市場は500億円に成長
表:モバイル・コンテンツ市場における電子書籍サービスの市場規模
電子書籍の販売金額は2014年度に1,300億円超
2015年には6,000億円規模に成長
3.携帯電話事業者の動向
NTTドコモの動向
2010年11月にGALAXY Tab SC-01Cの販売開始を予定
表:GALAXY Tab SC-01Cの主な仕様(予定)
図:GALAXY Tab SC-01C(表面)
表:GALAXY Tabの主な特長(予定)
2010年10月から電子書籍のトライアルサービスの提供を開始
表:主なコンテンツ内容(予定)
2010年8月にDNPと業務提携
電子出版コンテンツは第3の切り札
KDDI(au)の動向
2011年2月下旬以降にSMT-i9100の販売を開始
図:SMT-i9100(正面/斜め)
表:SMT-i9100の主な仕様
2010年12月下旬以降にbiblio Leaf SP02の販売を開始
表:biblio Leaf SP02の主な仕様
図:biblio Leaf SP02
2010年7月に電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立
表:電子書籍配信事業準備株式会社の会社概要
2010年5月に電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立を発表
スマート・フォンなどへのコンテンツ配信を視野に
共同事業会社を設立しないソフトバンクモバイル
表:国内の電子書籍市場における事業者各社の展開と計画
4.コンテンツ・プロバイダなどの動向
ビューンの動向
2010年10月から携帯電話向けビューンの提供を開始
表:株式会社 ビューンの会社概要
2010年8月からWi-Fi限定iPhone/iPod touch向けビューンを正式再開
2010年8月からiOS3.1以降のiPhoneなど向けビューンの提供を開始
2010年7月から限定版iPhone/iPod touch向けビューンのプレ配信を開始
2010年7月に第三者割当増資を発表
表:ビューンへの出資金額と増資後の持分比率
2010年7月からWi-Fi限定iPad向けビューンを正式再開
2010年6月からWi-Fi限定iPad向けビューンのプレ配信を開始
開始直後にサービスを一時中止したビューン
2010年6月からビューンの提供を開始
2010年秋以降に新コンテンツ提供を計画する小学館
2010年10月から電子書籍アプリの提供を開始したミルモ
表:ミルモ株式会社の会社概要
2010年9月にモバイル向け日経電子版を発表した日本経済新聞社
2010年9月から配信支援サービスの提供を開始した博報堂DY
2010年9月に新刊と電子書籍を同時配信した文芸春秋
大日本印刷(DNP)の動向
紙と電子書籍を提供するハイブリッド型書店の開設準備を推進
さまざまなアイデアを想定する書店連携
イーブック イニシアティブ ジャパンの動向
2010年9月からAndroid端末読書サービスの提供を開始
表:eBookJapanの主な特長
2010年7月のiPad向け月間売上がiPhone向けの2倍に
2010年7月に設立された電子出版制作・流通協議会
2010年7月から市場参入したセブンネットショッピング
NTTソルマーレの動向
2010年6月からパソコンで電子書籍検索が可能に
2010年5月からiPad向け漫画コンテンツの世界同時販売を開始
2010年5月からKindle-Storeでの漫画コンテンツ提供を開始
2010年5月にコミックiなどのサービス名称をコミックシーモアに統一
Foobioの低迷が電子漫画配信事業開始のきっかけ
2010年6月に第3回目の三省懇談会が開催
5.メーカの動向
シャープの動向
2010年12月から電子ブックストアサービスの提供を開始
図:GALAPAGOS(10.8型ホームタイプ)/(5.5型モバイルタイプ)
表:GALAPAGOSの主な仕様
表:電子ブックストアサービスの主な特長
2010年7月に電子書籍事業への本格参入を発表
電子書籍配信システムも独自に開発
2010年度は110万台の電子書籍専用端末が出荷見込み
表:シャープによる電子書籍専用端末の出荷台数予測(国内)
表:シャープによる電子書籍専用端末の台数予測(海外)
電子書籍に動画や音声など挿入可能な次世代XMDF
1997年から開発が進められていたXMDF
表:XMDFの歴史
表:XMDFが備えている主な機能
XMDF誕生の由来
2010年11月にLifeTouchの販売を開始するNEC
図:LifeTouch(正面/側面)
図:LifeTouch(背面)
図:LifeTouchのモバイル・カバー
表:LifeTouchの主な仕様
2010年8月に新型Kindleの販売を開始した米Amazon
図:新型Kindle
表:新型Kindleの主な仕様
6.海外市場における動向
ソニーの動向
2010年9月にReaderシリーズの刷新を発表した米Sony Electronics
図:Daily Edition/Touch Edition/Pocket Edition
2012年度に世界シェア40%を目指す
2010年9月にFOLIO 100を発表した英Toshiba UK
図:Toshiba FOLIO 100
表:Toshiba FOLIO 100の主な仕様
2010年9月にタブレット型端末を発表した加RIM
図:BlackBerry PlayBook
表:BlackBerry PlayBookの主な仕様
2010年9月にGALAXY Tabを発表した韓国Samsung
表:GALAXY Tabの主な仕様
図:GALAXY Tab
2010年8月にフランスでコンテンツ配信を開始した独net mobile
表:独net mobileの会社概要
表:配信予定コンテンツ
2011年初めに電子漫画配信を有料化する日本エンタープライズ
2010年9月にFounder Groupと提携した丸善
2010年8月に漫画コンテンツの提供を開始した暁印刷
NTTソルマーレの動向
2010年8月からベトナムでモバイル向け漫画配信を開始
2010年7月からマレーシアでモバイル向け漫画配信を開始
2010年4月からドイツ語圏3ヶ国でモバイル向け漫画配信を開始
2010年3月からインドでモバイル向け漫画配信を開始
7.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
編集後記
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