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「携帯電話事業者各社の設備投資動向と今後の展望」
〜1兆円超の投資は持続傾向 LTE導入では大幅投資増を見込めず〜

 

・年間1.3兆円の投資を継続!!

・縮小化進む設備投資!!

4G導入で大幅な投資増!!
販売開始日:2009年3月3日
ページ数:A4版26頁
ファイル容量:972kB
価格:21,000円(税込)
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【要約】

国内事業者の2000年度以降の累積投資額は12兆円を突破
これまで国内事業者各社は携帯電話ネットワークの構築などに多額の設備投資を行ってきた。NTTドコモなどは2000と2001年度に単独で1兆円を超える投資額を投下している。国内最大手のNTTドコモは事業規模も大きく、国内の携帯電話市場を牽引してきた自負もあるため、インフラ投資には他の追随を許さない。一方、KDDI(au)やソフトバンクモバイルも過去に3,000億円超の投資を行っており、KDDI(au)に限れば、現在は2GHzと新800MHz帯向け投資が山場に差しかかり、投資額は4,000億円弱にまで拡大している。

LTE向け投資は大幅な投資額の増加要因にはならず
今後の国内事業者各社における設備投資額の増額に関し、LTEやHSPA+方式の導入が期待される。しかし、国内事業者各社は3.9Gが3Gの延長線上にあるため、一様に大幅な投資額の増加はないとしている。そのためLTE向け投資は大幅な投資額の増加要因とはならないものの、今後も国内事業者4社による投資額合計は1兆3,000億円規模で推移していくものとみられる。それに伴い、大幅な投資額の増加はシステムの変わる4G導入まで待つことになりそうだ。


【キーワード】

☆年間1.3兆円の投資を継続!!
国内事業者は1994年度以降、年間平均で1兆3,000億円強の設備投資を行ってきた。

★縮小化進む設備投資!!
2GHzと新800MHz帯向け投資が山場のKDDI(au)を除き、今後はNTTドコモやソフトバンクモバイルはが投資額を縮小化させる計画だ。

☆4G導入で大幅な投資増!!
LTE導入に投資増が期待されるものの、LTEは比較的安価に導入できる見込みで、大幅な投資増は4G導入まで先延ばしになる見通しだ。


【2.事業者の設備投資額推移と予測(2007〜2012年度)】

年間1兆円超の投資額は1996年度から続く

現在、国内市場にはNTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルといった携帯電話事業者4社がサービスを提供している。事業者各社はユーザのサービス・エリアに関するニーズなどに応えるため、携帯電話ネットワークの整備や拡張を進めてきた。それに伴い、事業者4社における設備投資額は年間1兆円を超える規模になっている。総務省によれば、1996年度以降、年間1兆円超の投資額が投下されているという。

表:事業者4社の設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度、単位:億円)

年度 2007 2008 2009 2010 2011 2012
NTTドコモ 7,587

本レポートにて掲載

7,500
KDDI(au) 3,917 3,000
ソフトバンクモバイル 2,354 2,500
イー・モバイル 982 500
合計 14,840 13,500

※2008年度はKDDI(au)とソフトバンクモバイルがエムレポートによる推定。
※2009年度以降はエムレポートによる推定。


【目次/図表】

要約
  表:携帯電話ネットワークの状況と設備投資の将来予想
キーワード

1.市場概況
 国内事業者の1994年度以降の累積投資額は19兆円を突破
 LTE向け投資は大幅な投資額の増加要因にはならず

2.事業者の設備投資額推移と予測(2007〜2012年度)
 年間1兆円超の投資額は1996年度から続く
  図:事業者4社の設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度、エムレポート推定)
  表:事業者4社の設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度)
  図:事業者4社の設備投資額の年度別推移(2000〜2006年度)
  表:事業者4社の設備投資額の年度別推移(2000〜2006年度)

3.3.9Gサービスの開発状況
 09年1月に4社の3.9Gサービス参入を容認した総務省
  表:携帯電話事業者4社のLTE導入計画
 NTTドコモの動向
  LTEの導入時期は標準化次第
  他事業者のHSPA+方式導入の懸念点
  08年12月にLTE向け低消費電力LSIの試作に成功
  08年12月にFOMAハイスピードのエリア人口カバー率100%を達成
  06年9月に英NGMNを設立
  表:英NGMNによる計画の基本方針
 KDDI(au)の動向
  コストや国際動向などからLTE採用を決定
  LTEシステムの供給メーカに日立製作所を選定
 ソフトバンクモバイルの動向
  2010年前半からHSPA+方式サービスを全国展開
  LTEの前にHSPA+方式を先行導入
  08年11月にLTE実証実験装置供給メーカに華為技術日本を選定
 イー・モバイルの動向
  LTEの前段階にHSPA+やDC-HSDPA方式を先行導入
  08年11月から国内初となるHSUPA方式を導入
  08年10月に総務省へLTEの実験試験局免許を申請
  表:イー・モバイルにおけるLTEの屋外実証実験の概要
  表:各通信規格の主な仕様

4.4Gサービスの開発状況
 2015年度以降に4Gを導入見込みのNTTドコモ
  表:NTTドコモのインフラ高速化計画
 09年度から4.5Gの研究開発に着手する総務省
 08年11月にIMT-Advancedの開発目標を定めたITU

5.携帯電話事業者の投資動向
 NTTドコモの動向
  縮小傾向に向かう設備投資額
  図:設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度、エムレポート推定)
  表:設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度)
  図:設備投資額の年度別推移(2001〜2006年度)
  表:設備投資額の年度別推移(2001〜2006年度)
  図:設備投資額の年度別推移(1994〜2000年度)
  表:設備投資額の年度別推移(1994〜2000年度)
  図:設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2008年度、エムレポート推定)
  大幅な投資増は4G導入まで待機
 KDDI(au)の動向
  2008と2009年度が設備投資の最盛期
  図:設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度、エムレポート推定)
  表:設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度)
  図:設備投資額の年度別推移(2000〜2006年度)
  表:設備投資額の年度別推移(2004〜2006年度)
  図:設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2008年度、エムレポート推定)
 ソフトバンクモバイルの動向
  投資縮小には一段落した3G網構築が要因
  図:設備投資額の年度別推移と予測(2000〜2012年度、エムレポート推定)
  表:設備投資額の年度別推移と予測(2007〜2012年度)
  表:設備投資額の年度別推移(2000〜2006年度)
  図:設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2008年度、エムレポート推定)
 イー・モバイルの動向
  2010年度までに基地局投資で約3,000億円を投下
  図:設備投資額の年度別推移と予測(2005〜2012年度、エムレポート推定)
  表:設備投資額の年度別推移と予測(2005〜2008年度)

6.関連リンク
  表:関連リンク(五十音順)

編集後記

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