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「基地局関連メーカ各社の動向−2006年度上期−」
〜NTTドコモとソフトバンクモバイルがMNP導入前にエリアを拡充〜 |
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【要約】
上期のドコモは4,600億円、KDDIのau事業が1,200億円の投資
2006年度上期の設備投資額はNTTドコモが前年同期比14.0%増となる4,628億円、KDDIのau事業は同3.9%増の1,218億円になった。上期はNTTドコモやソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)といったW-CDMA方式事業者が、携帯電話番号ポータビリティ制度導入に向けてサービス・エリアの拡充に努めている。なお、ソフトバンクモバイルは上期実績を公表していない。
通期は既存/事業者合計で1兆7,000億円超の投資
携帯電話事業者各社による通期予測ではNTTドコモが55.5%増となる9,160億円、au事業は同21.9%増の3,330億円、ソフトバンクモバイルが同66.8%増となる4,000億円を見込む。また、イー・モバイルは2006年度に約807億円、アイピーモバイルも今後5年間で1,500億円の設備投資を計画している。それに伴い、既存事業者3社で合計1兆6,490億円となり、新規参入事業者の投資額を合算すると1兆7,000億円を超える規模になる。
【キーワード】
☆上期にエリア整備を積極化したW-CDMA方式事業者!!
NTTドコモやソフトバンクモバイルが2006年度上期に3Gエリアの拡充を実施した。
★下期に投資を拡大するau事業!!
KDDIは2006年度下期にau事業へ前年同期比35.5%増となる2,112億円を投資する。
☆好調なNECのインフラ部門!!
NECは3G基地局などがほぼ期初計画どおりに推移し、通期で前年度比ほぼ横ばいの売上高を見込んでいる。
【2.携帯電話基地局数の推移と予測(2005〜2010年度)】
通期はドコモとソフトバンクモバイルの拡充で15万局の見込み
総務省によれば、2006年度上期の携帯電話基地局数は前年同期比22.6%%増となる12万1,330局になったという。第1四半期のみで4,831局、第2四半期で6,523局の基地局が設置され、上期合計では11,354局の設置となっている。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:携帯電話基地局数の四半期別推移(2005年3月〜2006年9月)
表:携帯電話基地局数の四半期別推移(2005年3月〜2006年9月)
1.市場概況
上期のドコモは4,600億円、KDDIのau事業が1,200億円の投資
通期は既存/事業者合計で1兆7,000億円超の投資
2.携帯電話基地局数の推移と予測(2005〜2010年度)
通期はドコモとソフトバンクモバイルの拡充で15万局の見込み
図:携帯電話基地局数の推移と予測(2005〜2010年度、エムレポート推定)
表:携帯電話基地局数の推移と予測(2005〜2010年度)
表:2006年9月末時点における地域別の携帯電話基地局数
3社合計の2006年度通期投資は前年度比18%増
表:携帯電話事業者各社における設備投資額の半期別推移(2005〜2006年度)
3.携帯電話事業者の動向
NTTドコモの動向
上期は前年同期比22%増となった携帯電話向け投資
図:NTTドコモにおける設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
表:NTTドコモにおける設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
増強進むFOMA基地局
表:FOMA基地局数の推移と予測
表:FOMAにおけるIMCS数の推移と予測
10月にHSDPA方式サービスが全国に拡大
8月末にHSDPA方式サービスを開始
表:FOMAハイスピードエリアのエリア展開
多種多様な基地局設置方法
表:NTTドコモにおける携帯電話基地局の形態
NTTドコモ東海ではFOMA基地局数をmovaの倍に
KDDI(au)の動向
上期は前年同期比4%増の設備投資にとどまったau事業
図:au事業における設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
表:au事業における設備投資額の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
12月からRev.Aを導入
表:CDMA2000 1xEV-DO(Revision.A)方式のエリア展開
Rev.Aは2009年度に全国展開
ソフトバンクモバイルの動向
基地局設置は投資を前倒し
表:ソフトバンクモバイルにおける設備投資額推移と予測(2005〜2006年度)
2006年度末に46,000局は不可能
表:ソフトバンクモバイルにおける携帯電話基地局数の推移
猛烈な勢いで基地局設置を進行中
数年内に10万局超の基地局数に拡大
10月にホーム・アンテナの無償貸与を開始
HSDPA方式基地局は秋に9,200局
イー・モバイルの動向
07年3月にHSDPA方式サービスを開始
9月にNTTドコモと音声ローミングで合意
7月にHSDPA方式網供給メーカにHuawei Technologiesを追加選定
9月に沖電気工業と基地局設備契約を締結したアイピーモバイル
4.基地局メーカの動向
上期の生産金額/台数が増加
表:基地局通信装置の生産金額の半期別推移(2005〜2006年度)
表:基地局通信装置の生産台数の半期別推移(2005〜2006年度)
日本電気(NEC)の動向
業績がみえにくくなったモバイルインフラ
2006年度にパソリンクの増産を計画
7月にTelenorからパソリンクなどを受注
7月にスペインTMEから小型屋内中継装置を受注
富士通の動向
2007年度の通信機器事業売上高を下方修正
8月に仏Alcatelへ仏Evolium株式を譲渡
Rev.Bなどの開発を視野に入れる日立製作所
5.基地局関連メーカの動向
上期の計測器事業は増収増益となったアンリツ
表:計測器事業の連結売上高と営業利益の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
6月に新無線基地局用電源を開発したNTTファシリティーズ
6.基地局工事会社の動向
上期は前年同期比8%増の売上高になったNTTデータ
表:ネットワークシステムサービス事業の連結売上高と営業利益の半期別推移と予測
上期は前年同期比15%増の売上高になったNECネッツエスアイ
表:通信工事事業の連結売上高の半期別推移(2005〜2006年度)
基地局等工事の上期受注が前年同期比36%増のコムシスHD
表:ドコモビジネス(基地局等工事)の単独受注高の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
上期は前年同期比37%増の協和エクシオのワイヤレス部門
表:ワイヤレス部門の単独完成工事高の半期別推移と予測(2005〜2006年度)
モバイルネットワークソリューションが好調な大明
表:モバイルネットワークソリューションの連結/単独売上高の半期別推移(2005〜2006年度)
7.海外メーカとその他の動向
8月に中国GSM方式網拡張契約を受注したEricsson
5月にTD-SCDMA方式基地局設備生産の合弁会社設立を発表
9月に加Nortelのワイヤレス事業を一部取得した仏Alcatel
加Nortel Networksの動向
7月に米Verizon Wirelessと3G網拡張契約を締結
7月にIPベースのW-CDMA/HSDPA方式屋内基地局を発表
Huawei Technologies(華為技術)の動向
9月にウルグアイANTELからW-CDMA方式網敷設を受注
8月にVodafone Spainの3G網供給メーカに選定
8月に米Leap Wirelessから1xEV-DO方式網構築を受注
8月にサウジアラビアとカンボジアで3G技術を支援
7月に米Motorolaと研究開発センターを共同設立
ZTE(中興通訊)の動向
10月にChina UnicomからGPRS方式機器などを受注
6月にモンゴルSkytelからRev.A網敷設を受注
6月にインドTATAから1x方式網敷設を受注
8.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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