|
「端末メーカ各社の国内動向−2005年度通期−」
〜上/下期ともに好調なシャープが念願の通期首位を獲得〜 |
※PDFファイルはパスワードを設定していますので、右クリックでダウンロードください。
【要約】
下期もシェア第1位を獲得したシャープ
2005年度下期における国内の携帯電話端末の出荷台数は、上期首位を獲得したシャープが引き続いて第1位を獲得した。第2位にはパナソニック モバイルコミュニケーションズ、第3位には日本電気(NEC)になっている。ただ、3社とも400万台を超える出荷台数を記録しており、ヒット端末の登場次第で順位は変動する可能性が大きい。
また、下期は合計54機種(新色やプリペイド携帯電話版は含まない)の携帯電話端末が市場投入された。そのうちNTTドコモ向けには24機種、KDDI向けが19機種、ボーダフォン向けは11機種となっている。上期は合計36機種で、それぞれ14機種、15機種、7機種になっていたため、端末メーカ各社による積極的な端末投入が行われた。
初の通期首位をかざったシャープ
2005年度上/下期ともに好調であったシャープは念願となる通期首位を獲得した。出荷台数も808万台と、第2位のパナソニック モバイルコミュニケーションズに50万台以上の差を付けている。これまで最大手であったNECは700万台を超える出荷台数であったものの第3位にとどまった。一方、3強以外には東芝が徐々に出荷を伸ばしはじめている。
【キーワード】
☆シャープは念願の通期首位を獲得!!
シャープは上/下期ともに首位を獲得した結果、参入後初となる通期首位を奪取した。
★通期第3位にとどまったNEC !!
端末出荷計画の下方修正が続いたNECは通期シェア第3位の座に落ちた。
☆2006年度はMNPで5,000万台突破!!
2006年度通期は番号ポータビリティ(MNP)制度導入やメーカの端末供給先拡大により、出荷台数が5,000万台を突破する見込みだ。
【2.市場規模推移と予測(2005〜2010年度)】
通期は前年度比6.4%増の4,693万を出荷
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、2005年度通期における携帯/自動車電話端末の国内出荷台数は前年同期比6.4%増となる4,692万5,000台になったという。そのうち2G端末は同48.8%減の1,004万1,000台、3G端末が同50.7%%増となる3,688万2,000台で、3G端末の占める比率は78.6%になった。
【目次/図表】
要約
キーワード
1.市場概況
下期もシェア第1位を獲得したシャープ
表:2005年度下期における主な端末メーカ別市場投入機種数
初の通期首位をかざったシャープ
2.市場規模推移と予測(2005〜2010年度)
通期は前年度比6.4%増の4,693万を出荷
図:携帯電話端末の出荷台数推移と予測(2005〜2010年度、エムレポート推定)
表:携帯電話端末の出荷台数推移と予測
2006年の端末出荷金額は1兆7,000億円超に
表:携帯電話端末の出荷金額推移と予測
メーカ別国内シェア(2005年度下期)
表/図:メーカ別国内シェア
メーカ別国内シェア(2005年度通期)
表/図:メーカ別国内シェア
メーカ別国内シェア(2006年度通期予測)
表/図:メーカ別国内シェア
3.端末メーカ各社の動向と今後の計画
シャープの動向
通期は前年同期比10%増の売上高
表:シャープの携帯電話/PHS端末の売上高推移と予測
表:シャープの携帯電話端末の出荷台数推移と予測
6月にボーダフォン向けAQUOSケータイを投入予定
MNP導入前にKDDIへ端末供給を開始
パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)の動向
通期は前年同期比7%減になった売上高
表:PMCの売上高と営業利益、設備投資額の推移
表:PMCの携帯電話端末の出荷台数推移と予測
2006年内にボーダフォン向けに端末を再供給開始
松下電器産業やNECなどが夏に合併会社設立
日本電気(NEC)の動向
通期は端末部門で約250億円の営業赤字
表:NECのモバイルターミナル部門の売上高推移
通期の国内出荷台数は前年同期比8%減
表:NECの携帯電話端末の出荷台数推移と予測
松下電器産業や東芝との再編を進行中
表:国内メーカ各社の提携関係
ケナフ繊維強化バイオ・プラスチックがN701iECOに採用
東芝の動向
通期でKDDIとボーダフォンに13機種を供給
表:東芝の携帯電話端末の出荷台数推移と予測
2月に国内初のHDD搭載端末を投入
通期は期初計画を上回る出荷になった富士通
表:富士通のパソコン/携帯電話の連結売上高推移と予測
表:富士通の携帯電話端末の出荷台数推移と予測
三洋電機の動向
通期の電話機部門売上高は横ばい
表:三洋電機の電話機の国内外連結売上高推移
通期は国内向け出荷が24%減
表:三洋電機の携帯電話端末の出荷台数推移と予測
2月にNokiaとCDMA方式端末生産の合併会社設立を発表
三菱電機の動向
2006年度は増益見込み
通期は前年度横ばいの国内出荷
表:三菱電機の携帯電話端末の出荷台数推移と予測
開発体制移行によって端末投入サイクルが好転
表:三菱電機における端末投入状況
日本市場は高機能端末に特化するソニー・エリクソン
表:ソニー・エリクソンの携帯電話端末の出荷台数推移と予測
カシオ計算機の動向
下期で20%増の売上高を記録して通期も微増
表:カシオ計算機のMNS部門の売上高推移と予測
05年12月に米QUALCOMMと3G端末のライセンスを拡大
京セラの動向
事業利益の赤字が大幅縮小した通信機器関連事業
表:京セラの通信機器関連事業の業績推移と予測
1月にNokiaと移動体通信端末関連する特許係争が解決
海外市場向け高機能端末の生産を日本へ移管
総務省が端末価格に選択制を検討
2G端末を再投入するNTTドコモ
4.海外メーカの動向
ノキア・ジャパンの動向
3月からトライ・バンド対応GSM方式端末を投入
表:韓国メーカ3社による携帯電話端末の主な仕様
3月にW-CDMA/GSM方式デュアル端末を投入
日本市場での成功を狙う米Motorola
韓国メーカ3社が後発参入
表:韓国メーカ3社による携帯電話端末の主な仕様
日本市場進出は消極的な姿勢のSamsung
LG Electronicsの動向
4月からNTTドコモ向け端末を販売開始
低価格帯以外に高機能端末の投入も検討
05年12月からKDDI向け端末の販売を開始したPantech
5.2005年度下期における市場投入端末
表:2005年度下期における市場投入端末一覧(2005年10〜2006年1月、市場投入時期順)
表:2005年度下期における市場投入端末一覧(2006年2〜3月、市場投入時期順)
6.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
|