|
「韓国における携帯電話市場動向−2005年下期−」
〜飽和状態の韓国市場に事業者もメーカも海外市場へ積極拡大〜 |
※PDFファイルはパスワードを設定していますので、右クリックでダウンロードください。
【要約】
海外事業を強化する韓国事業者
2005年12月末現在、韓国市場には3,834万の携帯電話ユーザが存在し、携帯電話普及率は79.4%に達している。下期における月間純増ユーザ数も平均13万と、将来的にも大規模な市場拡大は困難な状況だ。そのような中、韓国事業者各社は国内市場の充実を図るとともに、海外市場へ目を向けている。
日本よりも世界市場を相手取るSamsung Electronics
Pantech & Curitel Communicationsが2005年12月9日から、KDDI向けCDMA2000 1x方式端末「A1405PT」の販売を開始した。A1405PTの市場投入を皮切りに、Samsung Electronicsも2006年3月25日にボーダフォン向け「Vodafone 804SS」、4月14日にはLG ElectronicsがNTTドコモ向け「SIMPURE L(シンピュアエル)」を投入した。
【キーワード】
☆海外市場に注力するSKとKTF !!
SK Telecomは米国や中国、インド市場に海外事業を集中し、KT Freetelも2010年までに1,000億ウォンまで海外事業の売上高を引き上げる。
★さらなる拡大を目指すSamsungとLG !!
世界を相手にするSamsung Electronicsに対し、LG Electronicsは日本市場も視野に入れた戦略を進める。
☆開発進むHSDPA方式!!
2006年内にはSamsung ElectronicsやLG ElectronicsからHSDPA方式端末が市場投入される見込みだ。
【4.韓国メーカの動向】
下期/通期ともに第3位と第4位を維持したSamsungとLG
米Gartnerによれば、2005年通期における世界の携帯電話端末販売台数は前年同期比21.2%増となる8億1,656万台であったという。端末メーカ別ではNokiaの2億6,561万台(32.5%)が首位で、米Motorolaの1億4,492万台(17.7%)は第2位、Samsung Electronicsの1億375万台(12.7%)が第3位と続く。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:韓国における携帯電話市場(2005年12月末現在)
1.市場概況
海外事業を強化する韓国事業者
図:韓国市場における携帯電話の累積ユーザ数推移(2005年7月〜2006年1月)
表:韓国市場における携帯電話の累積ユーザ数推移
日本よりも世界市場を相手取るSamsung Electronics
2.携帯電話ユーザ数の推移(2005年7月〜2006年1月)
図:韓国市場における事業者別累積ユーザ数の推移(2005年7月〜2006年1月)
表:韓国市場における事業者別累積ユーザ数の推移
表:韓国市場における事業者別純増ユーザ数の推移
表:韓国市場における事業者別シェアの推移
図:韓国市場におけるCDMA2000 1x方式端末台数の推移(2005年7月〜2006年1月)
表:韓国市場におけるCDMA2000 1x方式端末台数の推移
図:韓国市場における1xEV-DO方式端末台数の推移(2005年7月〜2006年1月)
表:韓国市場における1xEV-DO方式端末台数の推移
3.韓国事業者の動向
補助金支給を限定で認める情報通信省
SK Telecomの動向
2008年までに米中印で8,000万ユーザを獲得
1月からの発信者番号表示サービス利用料の完全無料化を実施
2005年の売上高が10兆ウォンを突破
表:June対応端末台数の推移
KT Freetelの動向
2010年までに海外事業を1,000億ウォンまで引き上げ
1月にCDMA/GMS方式デュアル・モード端末の販売を開始
05年12月にNTTドコモと資本提携
05年10月にSCE koreaと提携
05年10月にW-CDMA方式向け多機能スマート・カードを開発
2005年に創立以来最高の当期利益を記録したLG TeleCom
4.韓国メーカの動向
下期/通期ともに第3位と第4位を維持したSamsungとLG
表:2005年下期/通期における世界の端末メーカ別販売台数シェア
Samsung Electronicsの動向
表:2005年の携帯電話端末の販売台数推移
日本市場進出は消極的な姿勢
3月に北米市場初のW-CDMA方式端末を投入
CeBIT 2006で1,000万画素カメラ搭載端末を展示
異なる高画素カメラ搭載端末の対象ユーザ
CeBIT 2006で8GB HDD搭載端末を展示
2月に厚さ9.8mmの3G端末を開発
05年11月に欧州市場向け新端末5機種を発表
05年10月にデンマークB&Oが高級端末を発表
中国・天津工場の生産能力増強に着手
低価格帯端末注力でシェア向上
LG Electronicsの動向
2007年に1億台の端末販売を目指す
表:2005年の携帯電話端末の販売台数推移
2006年は北米市場でシェア20%を目指す
4月からNTTドコモ向け端末を販売開始
低価格帯以外に高機能端末の投入も検討
日本市場新規参入1年で100万台の販売を目指す
GSMよりもW-CDMA方式端末に注力
2月にWhite Chocolate Phoneの販売を開始
2月に世界一薄い500万画素カメラ搭載GSM方式端末を発表
2月にRoberto Cavalli氏デザインの端末を発表
2月に米AdobeとFlashのライセンス契約を締結
05年12月からワイドLCD搭載W-CDMA方式端末の販売を開始
05年11月に米SavaJeとJavaベースのOS搭載端末を開発
05年11月にLG Nortelの持株49.99%を取得
米J.D. Power調査で顧客満足度第1位を獲得
05年10月にTD-SCDMA/W-CDMA/GSM方式トリプル・モード端末を発表
05年9月に米Kinetoと無線LAN対応端末を共同開発
Pantech Groupの動向
2006年に中国へ100万台の販売を目指す
05年12月からKDDI向け端末を販売開始
VK Mobileの動向
05年12月に海外市場向けGSM方式端末4機種を発表
05年9月に北朝鮮・三千里とGSM方式端末の共同開発を発表
canUシリーズが人気のカシオ計算機
表:canUシリーズ端末の概要
5.HSDPA方式の動向
Samsung Electronicsの動向
3GSMでCategory 12準拠のHSDPA方式端末を展示
CESでHSDPA方式端末を実演
05年12月に英Vodafoneと米QUALCOMMと提携
3GSMでCategory 12と6準拠のHSDPA方式端末を展示したLG
6.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
|