「北米における携帯電話市場動向−2006年上期−」
〜3.5G化の進む北米市場 米Motorolaは薄型端末に注力〜 |
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【要約】
3.5G化の進む北米事業者
北米事業者に3.5G化の流れが進みつつある。米Cingular Wirelessが2006年7〜8月にかけて音声サービスにも対応したHSDPA方式端末を発表した。一方、米Verizon Wirelessと米Sprint Nextelも1xEV-DO(Rev.0)方式サービスを開始しているが、Rev.A試験も進行中だ。
NokiaがCDMA方式端末事業を縮小
北米市場に参入している端末メーカを驚愕させた、Nokiaと三洋電機によるCDMA方式端末生産の合弁会社設立計画が撤回された。その結果、三洋ノキアモバイルデバイシスは誕生せず、CDMA方式端末市場で第1位のSamsung Electronicsを脅かすこともなくなった。
【キーワード】
☆3.5G化を進める北米事業者!!
米Cingular Wirelessが音声サービスにも対応したHSDPA方式端末を発表し、米Verizon Wirelessと米Sprint Nextelも1xEV-DO(Rev.A)方式試験を進めている。
★三洋ノキアモバイルデバイシス設立撤回!!
Nokiaが2006年6月に三洋電機とのCDMA方式端末生産の合弁会社である、三洋ノキアモバイルデバイシスの設立計画撤回を発表した。
☆米Motorolaは端末事業を積極展開!!
薄型端末「MOTORAZR」で人気を博した米Motorolaはスリムな「MOTOKRZR」やスライド型「MOTORIZR」、自社最薄の「MOTOFONE」を次々に発表している。
【図:北米における携帯電話市場(2006年6月末時点)】
【2.米国事業者の動向】
WiMAXネットワーク構築に最大30億ドルを投資
米Sprint Nextelが2007年に10億ドル(約1,150億円)、2008年に15億〜20億ドル(約1,720億円〜2,300億円)を投じ、WiMAXネットワークを構築する計画だ。2007年末までに一部地域で試験サービスを開始し、2008年に全米をカバーするネットワークを完成させる。
※日本円換算はニュース発表時。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:北米における携帯電話市場
図:北米事業者大手4社における累積ユーザ数の推移(2005年3月〜2006年6月)
表:北米事業者大手4社における累積ユーザ数の推移
表/図:北米大手4社のみの市場シェア(2006年6月末)
1.市場概況
3.5G化の進む北米事業者
NokiaがCDMA方式端末事業を縮小
2.米国事業者の動向
米Cingular Wirelessの動向
表:米Cingular Wirelessの累積ユーザ数
8月にSamsung Electronics製HSDPA方式端末を発表
7月にLG ElectronicsからHSDPA方式端末を仕入れ
4月にSNSで無名歌手の楽曲を着信メロディで提供
4月に米HPと3G対応ノート・パソコンで合意
2月にEricssonとの3Gネットワーク契約を拡張
米Verizon Wirelessの動向
表:米Verizon Wirelessの累積ユーザ数
現在のところVodafone Groupからの離脱はなし
8月にChocolate Phoneを投入
7月に次世代アーキテクチャ規格の策定を発表
7月に加Nortelが1xEV-DO方式機器の提供を発表
5月からMotorola Qの販売を開始
図:Motorola Q
4月に米AdobeとFlash搭載で提携
4月に米Verizon Communicationsが中南米事業を売却
3月に米TiVoとDVRの録画予約で提携
米Sprint Nextelの動向
表:米Sprint Nextelの累積ユーザ数
WiMAXネットワーク構築に最大30億ドルを投資
4月に米UbiquiTelの買収で合意
4月から子供の居場所確認サービスを開始
3月にブロードウェイ番組の配信開始を発表
米T-Mobile USAの動向
表:米T-Mobile USAの累積ユーザ数
7月からワイヤレスPDAの販売を開始したシャープ
表:PV200の主な仕様
図:PV200(表/側面)
図:PV200(キーボード収納時)
顧客対応は米Verizon Wirelessとともに高評価
3.その他の米国事業者の動向
米Alltelの動向
表:米Alltelの累積ユーザ数
8月に米Digit Wirelessが独自開発キーボード搭載端末を発表
図:LG AX490(開閉時/折り畳み時)
5月に米Sprint Nextelと10年間の相互接続契約を締結
5月に米Cingular WirelessとGSM方式の相互接続契約を締結
5月から広告閲覧による無料通話を開始した米Virgin Mobile
米Walt Disneyの動向
6月から子供向けサービスを開始
表:Disney Mobileの主なサービス内容
図:DM-P100/DM-L200
2006年内にも英国で子供向けサービスを開始
5月から若年層向けサービスの提供を開始した米Helio
図:Hero(スライド時/折り畳み時/背面)
図:Kickflip(スライド時/折り畳み時/背面)
4.端末メーカの動向
北米市場における上期シェアは米Motorolaが第1位
表/図:米国市場の端末メーカ別市場シェア
米Motorolaの動向
7月に上海市で旗艦店を新設
7月にHuaweiと研究開発センターを共同設立
7月に自社最薄となる厚さ9mmのMOTOFONEを発表
図:MOTOFONE(表/横/裏)
7月に米Yahoo!とYahoo! Go for Mobileで提携内容拡大
7月に米Broadbusの買収を発表
7月にインドWiproとITサービス合弁会社の設立を発表
7月にスリムなMOTOKRZRとスライド型のMOTORIZRを発表
図:MOTOKRZR(開閉時/折り畳み時)/MOTORIZR(スライド時表面/裏面/収納時)
中国で17番目の研究開発センターを建設予定
6月に低価格帯端末シリーズ5機種を発表
6月から伊Dolce & GabbanaブランドのRAZRを販売開始
図:MOTORAZR V3i Dolce & Gabbana
6月にインド工場の建設を発表
4月に音楽ダウンロード機能搭載のRAZRを発表
図:MOTORAZR V3m/W315/MOTORAZR V3i(Violet)
6月に英TTP Communicationsを買収
Nokiaの動向
6月に三洋電機との合弁会社設立計画撤回を発表
6月にCDMA方式端末の自社生産中止を発表
すでに60万台以上を販売したLGのChocolate Phone
4月に厚さ9.8mmの薄型端末を発表した米Samsung
8月に次世代端末のコンセプト・モデルを発表した米Synaptics
図:Onyx
5.その他のメーカの動向
米Lucent Technologiesの動向
6月に米Verizon WirelessのRev.A導入メーカに選定
6月にTelecom New ZealandとRev.A導入を発表
4月に仏Alcatelとの合併を発表
2月に米Cingular Wirelessとの3G網拡大を発表
8月に1xEV-DO方式網構築を受注したHuawei
米QUALCOMMの動向
8月に米Qualphone買収を発表
7月にTechfaith Softwareを設立
6月に米MicrosoftとWindows Mobileで提携
5月に3規格の放送サービスに対応したチップを発表
4月に米SOMAとOFDM/OFDMA方式でライセンス契約を締結
4月にRev.B対応のデータ・モデムの商品化を発表
4月にMSMチップの国際ローミング対応を発表
6.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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