「携帯電話事業者各社の海外動向−2004年度通期−」
〜iモード採用事業者が増加、2005年末には15ヶ国へ拡大予定〜 |
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【要約】
落ち着きをみせたiモード提携
すでに海外市場における「iモード」は海外事業者9社によって9ヶ国/地域で提供されている。ただ、2005年に入ってから海外事業者によるiモード導入が発表されていない。当初、ギリシャCOSMOTE Mobile Telecommunicationsの子会社であるブルガリアGlobulが2005年前半、イスラエルCellcom Israelも6月までに開始を計画していた。さらにCOSMOTE Mobile子会社のアルバニアAMCやマケドニアCOSMOFONがそれぞれの国で、豪Telstra子会社によるニュージーランドでの開始時期も未だに明確になっていない状況だ。
しかし、英O2が2005年秋には英国とアイルランド、2006年春にドイツでの開始を計画している。それ以外にも露Mobile TeleSystemsがロシアで2005年12月までに、シンガポールStarHubはシンガポールで2005年末までに開始する計画だ。
【キーワード】
☆iモード連携を強めるドコモ!!
※「iモード」を開始予定の海外事業者を含めた、iモード採用事業者の累積ユーザ数は1億9,000万ユーザとなっている。
★KDDIは国際データ通信を拡大!!
※音声通話の国際ローミング拡大を図りつつ、現在は国際データ通信ローミングの拡大も進めている。
☆対応端末数が豊富なボーダフォン!!
※国際ローミング対応可能な携帯電話端末の品揃えでは他事業者を大きく引き離す9機種25種類となっている。
【2.NTTドコモの動向】
現在、海外iモード・ユーザ数は500万を突破
海外市場における「iモード」は2002年3月に開始され、現在のところ海外事業者9社がサービスを提供している。NTTドコモによれば、海外事業者9社によるiモード・ユーザ数合計は500万を突破したという。今後、イスラエルや英国、ロシア、シンガポールでも順次開始される予定となっている。
【目次/図表】
要約
表:事業者各社による音声通話と通信利用可能な国や地域数
キーワード
1.市場概況
落ち着きをみせたiモード提携
利用地域拡大が必要なGLOBAL PASSPORT
期待外れのVodafone 3G端末
2.NTTドコモの動向
2004年度のその他事業は前年度比25%増の360億円
表:その他事業の連結売上高と営業利益の推移(単位:億円)
2005年度から国際関連分のARPUも掲載
表:総合ARPU(FOMA+mova)における国際関連分の推移と予測
表:WORLD WINGユーザ数の推移(単位:万)
現在、海外iモード・ユーザ数は500万を突破
表:海外事業者によるiモード開始時期
6月から国際向けにも無料通信分の適用範囲を拡大
表:無料通信分の国際サービス通信料への適用拡大の概要
5月にiモード提携の伊Windが身売り
4月にEMPとW-CDMA方式相互運用試験に成功
中国3GはW-CDMA方式事業者と事業協力
4月に中国デジタル広告会社の持株会社に資本参加
事業者対応の北京事務所と日本企業対応の上海事務所
2月からiモードの国際イントラネット共同検証を開始
2月から国際SMSを開始
表:国際SMSの接続先事業者一覧
表:国際SMSの提供条件
3Gよりもiモード普及を目指す独E-Plus
1月にiモードが100万を突破した仏Bouygues
米Motorola初のiモード端末を欧州市場向けに開発
表:NTTドコモの海外展開(2004年度下期以降)
3.KDDIの動向
4月からメキシコでGLOBAL PASSPORTを開始
4月からBREWアプリの海外市場進出を支援
4月からGLOBAL PASSPORTの利用可能都市を拡大
表:拡大された中国の都市名
4月にGLOBAL PASSPORT対応端末の新色を投入
表:A5505SAの主な仕様
2月にGLOBAL PASSPORT対応端末が100万台を突破
表:KDDIの海外展開(2004年度下期以降)
4.ボーダフォンの動向
3月から国際ローミング対応地域を拡大
表:国際ローミング・サービスが利用可能な地域と事業者数
表:国際メール・サービスが利用可能な事業者数
3月にグローバルコールプランの新規受付などを終了
国際電話や国際メールも充実
表:ボーダフォンの海外展開(2004年度下期以降)
5.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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