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「携帯電話事業者各社の国内動向−2004年度通期−」
〜KDDIの好調止まらず、事業者間の業績に明暗わかれる〜 |
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【要約】
下期はドコモが盛り返したものの通期首位はKDDI
電気通信事業者協会によれば、2004年度下期はNTTドコモが146万2,400、KDDIは135万3,600、ツーカー各社が1,900の純増、ボーダフォンは13万3,000の減少になったという。ただ、通期ではKDDIが258万3,600の純増となり、2003年度に引き続き、249万6,800にとどまったNTTドコモを抑えて首位に立っている。なお、ボーダフォンは下期の低迷が響いて89,300の純増にとどまった。それに伴い、通期合計は512万7,500となっている。
【キーワード】
☆減収減益のドコモ!!
※「FOMA」関連収入がユーザ増によって大幅に伸びたものの、割引サービスの拡充や通話料値下げなどが減収の要因となった。
★KDDIは増収増益を継続!!
※EZ「着うた」やEZ「着うたフル」、パケット定額制サービスなどが好調な結果、ボーダフォンを差し置いてNTTドコモと2強となっている。
☆ボーダフォンも減収減益!!
※パケット定額制サービス開始の遅れから高額ARPUユーザが流出し、Vodafone Groupの世界共通仕様端末の市場投入でも巻き返せなかった。
★ツーカーは減収増益を維持!!
※売上高は減少傾向にあるものの利益を確保できる体質となり、シンプル端末「ツーカーS」の好調も影響した。
【図:2004年度通期における携帯電話事業者各社の実績】
【2.携帯電話ユーザ数の推移と予測(2004〜2009年度)】
飽和に近づく携帯電話市場
2004年度通期の年間純増ユーザ数は2003年度の597万6,900を下回る512万7,500であった。KDDIは2005年度通期の年間純増を420万とみており、さらに年間純増は縮小する見込みで、携帯電話市場が飽和に近いことを裏づける形となっている。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:2004年度通期における携帯電話事業者各社の実績
1.市場概況
下期はドコモが盛り返したものの通期首位はKDDI
図:携帯電話ユーザ数の累積推移(2004年10月〜2005年3月)
表:携帯電話ユーザ数の累積推移
表:携帯電話ユーザ数の純増推移
2.携帯電話ユーザ数の推移と予測(2004〜2009年度)
飽和に近づく携帯電話市場
図:携帯電話ユーザ数の推移と予測(エムレポート推定)
表:携帯電話ユーザ数の推移と予測
3.携帯電話事業者各社の業績データ一覧
表:携帯電話事業者各社における2004年度下期の業績
表:携帯電話事業者各社における2004年度通期の業績
表:携帯電話事業者各社における2005年度通期の業績予測
表:携帯電話事業者各社における設備投資額の推移
表:携帯電話事業者各社におけるARPUの推移
4.NTTドコモの動向
通期は1992年の営業開始以来初の減収減益
表:NTTドコモにおける業績の推移
FOMA向けに5,000億円超を投資
表:NTTドコモにおける設備投資額推移
表:NTTドコモにおけるmova+FOMAのARPU推移
表:NTTドコモにおけるFOMAのARPU推移
表:NTTドコモにおけるmovaのARPU推移
表:NTTドコモにおける携帯電話ユーザ数の推移
2007年に端末利用のカード事業に参入
他事業者にもクレジット事業の決済システムを開放
2005年内に2G端末の新規開発を停止
iモードの父がNTTドコモ東海社長に
mova系preminiシリーズが完結
表:premini-USの主な仕様
家庭向けFMCサービスの検討を開始
機能を絞り込んだFOMA端末の開発を検討
FOMA端末の調達先にNokiaを検討
TV電話料金の引き下げも検討
900iシリーズの販売台数が1,000万台を突破
4月にビジネス/コンシューマ向けFOMA端末を開発
表:FOMA M1000の主な仕様
4月に植物原料プラスチックによる端末を試作
2月にFOMAユーザが1,000万を突破
表:FOMAユーザの推移
2月から廉価版FOMA端末を投入
表:FOMA 700iシリーズの主な仕様
表:FOMA 700iシリーズの主な特長
2月から電池パックを無償供与
5.KDDIの動向
2004年度の売上高は2兆円を突破
表:au事業における業績の推移
2005年度は2GHz帯向け投資を拡大
表:au事業における設備投資額推移
表:au事業における総合ARPU推移
表:au事業におけるCDMA 1XのARPU推移
表:au事業における携帯電話ユーザ数の推移
6月にDeNAと競売サイト運営会社を設立
表:ディー・エヌ・エーとモバオクの会社概要
5月からブログ・サービスを開始
表:DUOBLOGの主な機能
4月に書籍ポータル・サイトを開設
4月から通信モジュール向け割引サービスを開始
4月にCDMA 1Xユーザ数が1,800万を突破
表:CDMA 1Xユーザの1,800万突破までの経緯
4月に電子タグ・リーダ搭載端末による実験を実施
4月にクロス・メディア型マーケティング会社を設立
表:ユビキタス・コアの会社概要
3月にショッピング・モール・モバイル・サービスの実験を実施
表:ショッピング・モール・モバイル・サービスの実証実験概要
2月にauユーザ数が1,900万を突破
2月にEZ着うたフルの累積ダウンロード数が200万を突破
2月に1X WINなどに対応したCF型データ通信カードを投入
表:W03Hの主な仕様
6月からイリジウムを開始したKNSL
6.ボーダフォンの動向
2004年度は前年度比3%減になった売上高
表:移動体通信事業における業績の推移
2005年度に3G網整備を加速
表:ボーダフォンにおける設備投資額推移
表:ボーダフォンにおけるARPU推移
表:ボーダフォンにおける携帯電話ユーザ数の推移
世界共通仕様の3G端末が日本で不調
メール・サービスでの復活を目指す
6月からメール定額/デュアルパケット定額を開始
5月から日本通信が3Gサービスを再販
地上デジタルTV放送対応端末を共同開発
4月に1.7GHz帯の3G実験免許申請
4月に元英Vodafone UK社長が日本法人社長に就任
2月から家族割引や指定割引を改定
11月からパケット定額制サービスなどを開始
7.ツーカー3社の動向
2004年度は売上高が減少したものの増益を確保
表:ツーカー3社における業績の推移
表:ツーカー3社における設備投資額推移
表:ツーカー3社におけるARPU推移
表:ツーカー3社における携帯電話ユーザ数の推移
4月に若返りを目的とした役員人事を実施
ツーカー事業の売却は時期を見定め
8.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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