|
「北米における携帯電話市場動向−2004年下期−」
〜2強の米Cingular/米Verizon Wirelessを追う米Sprint Nextel〜 |
※PDFファイルはパスワードを設定していますので、右クリックでダウンロードください。
【要約】
統合進む米国事業者
米国第2位の米Cingular Wirelessによる同3位の米AT&T Wireless Services買収を皮切りに、米国市場の携帯電話事業者による統合が進んでいる。米Cingular Wirelessによる米AT&T Wirelessが予想以上に早く統合作業を遂行し、2004年10月28日に統合を発表した。12月には米Sprintと米Nextel Communicationsによる合併、2005年1月の米ALLTELによる米Western Wireless買収だ。
それに伴い、米国事業者による勢力図は大きく塗り替えられた。これまで首位の座を維持していた米Verizon Wirelessが米Cingular Wirelessの後塵を拝し、3強に引き離されていた米Sprintと米Nextelが米Sprint Nextelとなって3強入りを果たす。
【キーワード】
☆統合進む米国市場!!
※相次ぐ買収/合併に伴い、首位に米Cingular Wireless、第2位の米Verizon Wireless、第3位に米Sprint Nextelとなる。
★首位奪還を狙う米Verizon!!
※現状のユーザ獲得では米Cingular Wirelessよりも米Verizon Wirelessに分があるため、早期的な首位返り咲きの可能性が高い。
【大都市圏で3Gサービス開始が進む】
上期の基地局設置は鈍化傾向
現在、米国市場における3Gサービスはいくつかの大都市にようやく足場を築きはじめた段階だ。すでに米Verizon Wirelessは大都市を含む32都市で、CDMA2000 1xEV-DO方式サービス「BroadbandAccess」を開始しているものの、ノート・パソコンにデータ通信カードを挿入して利用するデータ伝送に限定している。一方、米Cingular Wirelessは全米6都市で提供を開始しており、2006年末までに全米主要都市のほとんどをカバーする計画だ。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:北米における携帯電話市場
図:大手米国事業者6社における累積ユーザ数の推移(2003年9月〜2004年12月)
表:大手米国事業者6社における累積ユーザ数の推移
表/図:2004年12月末における北米市場シェア
1.市場概況
統合進む米国事業者
大都市圏で3Gサービス開始が進む
2.米Cingular Wirelessの動向
表:米Cingular Wirelessの累積ユーザ数
表:米AT&T Wireless Servicesの累積ユーザ数
1月から米MobiTVがTVサービスを開始
1月にNokia製キティ端末を投入
2006年に黒字転換の見通し
12月にNokiaと戦略的提携を拡張
11月に米LucentとUMTS/HSDPA方式に関する契約を締結
11月に米ALLTELへ米AT&T Wirelessの一部資産を売却
11月に米MetroPCSへ無線周波数帯を売却
11月にUMTS/HSDPA方式供給メーカにEricssonを選定
合併後に約7,000名の削減を検討
10月に米AT&T Wirelessを取得
3.米Verizon Wirelessの動向
表:米Verizon Wirelessの累積ユーザ数
2月に米Warner Music Groupと音楽ビデオ配信を開始
11月に米NextWaveから携帯電話電波使用権を買収
表:米NextWaveから買い取る周波数帯と地域/州名
11月に米Nextelと訴訟のすべてで決着
4.米Sprintの動向
表:米Sprintの累積ユーザ数
12月に米Nextelの買収で合意
12月に米Music Choiceの音楽コンテンツの提供を発表
12月に基地局メーカ3社と設備更新契約を延長
5.米T-Mobile USAの動向
表:米T-Mobile USAの累積ユーザ数
2005年には約2,000万を目指す米T-Mobile USA
6.米Nextel Communicationsの動向
表:米Nextel Communicationsの累積ユーザ数
2月にFCCと周波数帯交換問題で合意
12月に米Motorolaと次世代PTTエンジンの供給で合意
12月に米Yahoo!とサービス提供で提携
7.その他の米国事業者の動向
IPOが噂される米Virgin Mobile USA
1月に米Western Wirelessを買収した米ALLTEL
9月からデータ通信事業を開始する米SK-Earthlink
携帯電話市場へ参入する米Walt Disney
春以降に米UTStarcom製IPケータイを投入する米Vonage
8.メーカの動向
米Motorolaの動向
2005年内に音楽配信事業を開始
2005年に16機種のUMTS方式端末を投入
米Motorola初のiモード端末を欧州市場向けに開発
2月にSkype Technologiesと提携
2月にRAZR V3の後継端末3機種を発表
3GSMで3G端末3機種を展示
11月に米Cingular Wireless向けに超薄型端末を投入
米QUALCOMMの動向
2月に米Openwaveとライセンス契約を締結
2月にセイコーエプソンと3G端末向けチップを発表
1月に加NortelとHSDPA方式デモで成功
12月にインドでBREW開発者向け研究所を開設
11月に基地局メーカ7社がRevision A準拠のチップ採用を決定
表:Revision AとRevision 0のデータ通信速度比較
11月からBREW対応端末による対戦ネットワーク・ゲームが開始
11月にOperaとBREW端末のショッピング機能強化
W-CDMA方式チップでシェア50%目指す
12月に3G R&Dセンターの拡張を行ったLucent China
7月末までに現地社員600名を削減する米KYOCERA
36ドルの格安GSM方式端末を発表した米Hop-on
flash-OFDM方式の高速版を開発した米Flarion
Samsung Electronicsの動向
2005年は投入端末の半数以上にカメラを搭載
2月に世界初の音声認識機能搭載端末を投入
CESで約50台の携帯電話端末を展示したLG
9.その他の動向
米国市場のLNP制度利用は年間850万超
米Napsterの動向
着信メロディ配信事業に参入
11月から米AT&T Wireless向けに有料音楽配信サービスを開始
着信メロディのヒット・チャートを開始した米Billboard
10.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
|