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「IPケータイの動向と各社の戦略A」
〜個人向けの開始で静かに浸透していくIPケータイ〜 |
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【要約】
メーカ牽引のIPケータイ
当初、IP携帯電話サービスは2003年内に続々とサービスが開始されるものとみられていた。確かに、すでにメーカによるIP携帯電話端末の販売が開始されているものの、法人市場を対象とした展開に限定されており、大きな潮流とはなっていないのが現状だ。
一方、個人向けを対象としたサービスも各社から開始されている。ブロードバンドモバイルコミュニケーション(BMC)が12月18日から、無線LANを利用した「M'tel(もってる)」の販売を開始した。M'tel端末の価格は1台あたり26,000円と、最新の携帯電話端末の価格帯と比べても、遜色のないところまできている。
04年にはドコモも参入
2004年1月にはエッジが無線LANによる「livedoor SIPフォン モバイル」を開始する。SIPフォン モバイルは初期費用に1,480円がかかるものの、基本利用料は月額370円と格安のIP携帯電話だ。3月からはアイピートークによる無線LANを利用した「モバイルIPTalk」もはじまる。
一方、携帯電話事業者最大手のNTTドコモも2004年春頃に、「FOMA」と無線LANによるIP携帯電話端末「デュアル携帯電話」の商用化を計画している。個人向けサービスやNTTドコモの参入など、2004年のIP携帯電話には目が離せない。
【キーワード】
☆構内PHSの代替進まず!!
メーカ各社が想定している構内PHSとの置き換えは、IP携帯電話端末の高額さや無線LAN環境の整備などのコスト面から導入が進みづらい状況だ。
★個人向けに期待!!
2003年12月以降、BMCやエッジなどが個人向けIP携帯電話サービスを開始し、今後の加入動向に注目が集まる。
☆ドコモも参入!!
NTTドコモも2004年春頃に、「FOMA」と無線LANによるIP携帯電話端末「デュアル携帯電話」の商用化を計画している。
【2.市場規模推移と予測(2003〜2007年度)】
静かに浸透していくIPケータイ
IP携帯電話サービスを提供する企業の多くは法人需要を見込んでいる。しかし、IP携帯電話の置き換えには構内PHSが立ちはだかっており、現在のままの端末仕様や音声品質では分が悪いとされる。
そうした中、IP携帯電話が大幅な普及をみせるとすれば、やはり個人向けに頼ることになる。2003年12月以降、ブロードバンドモバイルコミュニケーション(BMC)やエッジなどから個人向けIP携帯電話も開始され、普及の追い風となる可能性も高い。
【目次/図表】
要約
キーワード
表:各社によるIPケータイのサービス概要
表:各社によるIPケータイの端末仕様1
表:各社によるIPケータイの端末仕様2
1.市場概要
メーカ牽引のIPケータイ
04年にはドコモも参入
2.市場規模推移と予測(2003〜2007年度)
静かに浸透していくIPケータイ
図:IP携帯電話サービスの市場規模推移と予測
表:IP携帯電話サービスの市場規模推移と予測
3.移動体通信事業者の動向
IPケータイに乗り出したドコモ
図:デュアル携帯電話
表:デュアル携帯電話の主な仕様
内線電話機能を付加するKDDIとボーダフォン
04年春以降に延期する見込みの鷹山
4.メーカの動向
11a利用のIPケータイの販売している富士通アイ・ネット
表:Wireless IP Phone(MA-1)の主な仕様
表:日本シンボルテクノロジーのNet Vision Phoneの主な仕様
図:Net Vision Phone
法人向けにサービスを開始したJM-NET
図:JMmobcom
表:JMmobcomのサービス概要
日本でも販売を開始したシスコ
図:IP Phone 7920
表:Cisco Wireless IP Phone 7920の主な仕様
法人向け無線LANソリューションを提供するNEC
IPケータイの販売を開始した日本アバイア
図:3616 IP Wireless Phone
12月からM'telの販売を開始したBMC
図:M'tel
表:M'telの主な仕様
固有番号を4つ登録できるネットツーコム
図:Sip-wi 600
表:Wireless IP Phone Sip-wi 600の主な仕様
個人向けIPケータイを開始したキーストン
月額370円のIPケータイの販売を開始したエッジ
図:SIPフォン モバイル
図:WIP-5000
表:日立電線のWireless IP Phone WIP-5000の主な仕様
04年3月から開始するアイピートーク
図:M107ip
表:M107ipの主な仕様
5.その他の各社の動向
無線LANの携帯電話チップを開発するNTT-MEと米Agere
無線ソリューションで提携した米NECと米Motorola
IPケータイの開発に乗り出すPCC
6.IPケータイの行方
FOMAのサービス開始当初と同じ!?
法人向け展開のライバルは構内PHS
7.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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