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「中国における携帯電話市場動向−2004年上期−」
〜中国の移動電話ユーザは3億を突破、拡大傾向に拍車かかる〜 |
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【要約】
毎月600万の純増が続いた2004年上期
中国における移動電話ユーザ数は2004年上期に3億528万3,000となった。それに伴い、上期中には3,659万の新規ユーザが増加したことになる。2004年上期における月間平均では約600万を記録し、7〜9月期でも約500万増を継続しており、このまま推移すれば通期での約6,600万増の可能性も高い。
事業者2社でも約500万の純増で推移
現在、中国市場にはChina MobileとChina Unicomといった携帯電話事業者がサービスを提供している。各社とも積極的に事業を展開することで、2004年上期は月間500万弱のユーザ増を記録した。すでに日本国内では主流となっている100万画素以上のカメラ搭載端末も、ようやく中国/海外メーカを問わずに市場投入されはじめている。
【キーワード】
☆約1億6,000万のChina Mobile!!
※China Mobileの累積ユーザ数が2004年上期に1億5,864万となった。
★1億を突破したChina Unicom!!
※China Unicomの累積ユーザ数が2004年上期に1億251万となり、1億突破を達成した。
☆2005年6月に3G開始!!
※情報産業部が2005年6月までに3Gの商用化を実現するとの見通しを明らかにした。
【2.移動電話ユーザ数の推移と予測(2003年〜2008年)】
約6,000万増となる見込みの2004年通期
中国市場は2003年通期に移動電話ユーザが約6,200万増加し、2004年通期も約6,000万の増加が見込まれている。それに伴い、ユーザ数は2004年通期に3億3,000万に拡大するものとみられる。現在のところ、中国市場で携帯電話が普及している地域は経済が発展している沿海や内陸地域となっている。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:中国における移動電話ユーザ数の推移(2004年1月〜2004年7月)
表:中国における移動電話ユーザ数の推移
1.市場概況
毎月500万の純増が続く中国の移動電話市場
事業者2社でも約500万の純増で推移
表:携帯電話事業者2社における純増ユーザ数の推移
2.移動電話ユーザ数の推移と予測(2003年〜2008年)
約6,000万増となる見込みの2004年通期
図:移動電話ユーザ数の推移と予測(一部エムレポート推定)
表:移動電話ユーザ数の推移と予測
3.携帯電話事業者の動向
China Mobileの動向
増収増益となった上期決算
表:China Mobileにおける業績推移
図:China Mobileにおける携帯電話ユーザ数の推移(2004年1月〜7月)
表:China Mobileにおける携帯電話ユーザ数の推移
2004年内にネットワーク改修工事へ約8,000億円を投下
2004年内にEDGE方式サービスを開始
3G向けに約7,800億円を投下
商用化の時期次第でTD-SCDMA方式採用を検討
8月から携帯電話向けオンライン・ゲームを開始
8月から携帯電話に支払い機能を追加
7月に親会社の資産を買収
7月に中国メーカ各社と端末販売会社を設立
China Unicomの動向
上期は携帯電話ネットワーク買収で利益が約365億円
図:China Unicomにおける携帯電話ユーザ数の推移(2004年1月〜7月)
表:China Unicomにおける携帯電話ユーザ数の推移
9月にCDMA方式の第2期ネットワーク拡張工事が終了
9月にデュアル・バンド・サービスが50,000を突破
9月からChina Construction Bankと提携
9月にU-Net Industry Allianceを結成
8月に親会社からUnicom Internationalを買収
4月にSK Telecomと合併会社を設立
北京市で3G試験を実施
1x方式ユーザを400万から1,000万へ拡大
4.中国メーカの動向
販売台数が3,400万台となった上期
表:中国市場における2004年上期の携帯電話端末の販売実績
上期は米Motorolaが第1位のシェアを獲得
表:2004年上期におけるメーカ別販売台数とシェア
2004年中の新規ライセンス発行は見送る情報産業部
Ningbo Birdの動向
2004年の販売目標台数は2,100万台
12月末に300万台の端末輸出を計画
11月から台湾市場に参入したBirdとAmoi
3月にフィンランド市場へ本格参入
5月に独Siemensと提携
TCL Groupの動向
10月に仏Alcatelと合併会社を設立
2004年の端末輸出台数は100万台
Konkaの動向
8月に130万画素級カメラ搭載端末を発表
6月にもカメラ搭載端末の値下げを実施
約13億円を投じて販売体制を整備
上期決算は減収減益となったAmoi
Datang Telecomの動向
傘下のBeijing Xinweiを海外上場
8月に通信向けチップの開発に成功
3月にTD-SCDMA方式端末の開発に成功
Hisenseの動向
12月末にW-CDMA/GSM方式デュアル端末を市場投入
中国シェア拡大と海外市場開拓を本格推進
8月にChina UnicomからCDMA方式端末を受注
Huawei Technologiesの動向
通期で約6,000億円の売上高を計画
9月にAlgeria Mobileから3G試験の供給メーカに選定
W-CMDA方式の自社開発能力を獲得
Lenovo Groupの動向
9月に厦門市で研究開発センター建設の着工を開始
9月に30万画素級カメラ搭載端末を投入
4月に香水携帯電話を投入
ZTEの動向
2004年末に世界最小/最軽量のW-CDMA方式端末を投入
9月にSK Telecomと1x方式端末の開発で提携
W-CDMA方式端末で海外市場へも展開
9月に独Siemensから3G端末生産を受注したAsus
6月に加Nortelと提携したChina Putian
4月に1xEV-DO方式端末を開発したdopod
4月にSamsungと合併会社設立で提携したEastcom
7月からカメラ搭載端末の大幅値下げを実施したHaier
業績不振に陥ったKejian
上期は減収増益を記録したNanjing Panda
8月に130万画素級カメラ搭載端末の販売を開始したSoyea
5.日本メーカの動向
NECの動向
上期の中国市場向け出荷は計画どおり
2004年内に高機能端末2機種を投入
表:N940/N840の主な仕様
2004年度中に端末販売店舗数を拡大
夏にタッチ・パネル式液晶搭載端末を投入
表:N610/N620の主な仕様
将来は研究開発拠点の2/3を中国へ移行
8月に中価格帯端末3機種を投入
表:N109/N100/N110の主な仕様
6月にGSM/GPRS方式130万画素級端末を投入
5月にNEC Telecommunications Chinaを設立
2004年度通期の出荷台数倍増を目指すPMC
高機能端末が裏目となった東芝
ACCESSの動向
9月に現地子会社を設立
7月にChina Unicom向けSamsung製端末にJavaを提供
7月にDatang MobileとTD-SCDMA方式分野で協業
9月からコンテンツ事業を開始したエイベックス
9月に国内ゲーム4社がコンテンツ配信で協業
2005年9月から中国で樹脂部品生産を開始する豊田合成
6.海外メーカの動向
米Motorolaの動向
2004年はシェア第1位を維持
5月に中国でアプリケーション・センターを開設
3月に中国向けLinuxケータイを投入
Nokiaの動向
9月にBenQとカラー液晶搭載端末の生産で提携
2005年から蘇州生産基地でも3G端末を生産
CDMA方式端末を武器に中国市場シェア20%を獲得
5月に中国における研究開発の大幅拡大を発表
Samsung Electronicsの動向
上期に第3位の販売台数を記録
7月に334万画素カメラ搭載端末を投入
4月にEastcomと3G合弁会社の設立で合意
7月に生産拠点の投資を拡大したSony Ericsson Group
独Siemensの動向
7月にAnhui MobileのGSM方式ネットワーク拡張を受注
6月から端末開発向けに開発者増員を実施
5年以内に中国での売上高倍増を計画
11月にDatang Mobileへ出資参加した仏Alcatel
Ericssonの動向
10月にShandong Mobileのネットワーク拡張に約20億円を投資
9月にShandong MobileのGSM方式ネットワーク拡張を受注
8月にChongqing MobileのGSM方式ネットワーク拡張を受注
7月にHubei MobileのGSM方式ネットワーク拡張を受注
6月にGuangxi MobileのGSM方式ネットワーク拡張を受注
5月にJiangsu MobileのGSM/GPRS方式ネットワーク拡張を受注
米Lucent Technologiesの動向
9月にGuangdong Unicomから追加契約を獲得
9月に南京のR&Dセンターに追加投資
7.3Gサービスへの進捗状況
情報産業部の動向
2005年6月の商用化を目指す
11月にTD-SCDMA方式免許の発行を提案した電信研究院
10月から3G端末実験環境の建設計画を開始した電信研究院
10月に中国政府が各種3G団体と協議を実施
9月末に3G屋外試験が終了
中国政府によるTD-SCDMA方式研究開発が加速
その他の通信事業者の動向
TD-SCDMAとW-CDMA方式の併用を検討するChina Telecom
W-CDMAとTD-SCDMA方式試験を行ったChina Railcom
メーカの動向
3G免許発行に対するメーカの見方
10月にMobile Multimedia Technology Allianceが設立
6月にGSM AssociationとTD-SCDMA Industry Allianceが提携
TD-SCDMA方式の研究開発への投資を拡大する米Freescale
8.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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