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「北米における携帯電話市場動向−2003年下期−」
〜LNP制度が導入された北米市場 市場再編機運が高まる〜 |
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【要約】
push-to-talkに、LNP制度
米Verizon Wirelessが2003年8月14日から「Push-to-Talk」、米Sprint PCSも11月から「Ready Link」を開始している。両社とも米Nextel Communicationsの「Direct Connect」に対抗した形だ。また、11月24日には番号ポータビリティ(LNP)制度が導入されている。
LNP制度の導入で再編が進む!?
2003年12月末現在、最大手の米Verizon Wirelessでも24.4%にとどまっており、NTTドコモが56.9%のシェアを獲得している日本市場などと比べて接戦状態にある。こうした市場背景の中、LNP制度が導入されて一段と競争が激しくなることが予想される。
【キーワード】
☆push-to-talkが人気!!
後発事業者もpttサービスを開始したが、米Nextelに見劣りしているのが現状だ。
★ようやくLNP制度を導入!!
導入に至るまでにはさまざまな経緯があり、当初予定から約4年半の歳月が流れた。
☆米AT&T Wireless身売り!!
すでに第2位の米Cingular Wirelessが買収に乗り出している。
【9.LNP制度が導入された米国市場】
3回にわたって延期された米国LNP制度
米国市場で2003年11月24日から、番号ポータビリティ(Local Number Portability:LNP)制度が導入された。LNP制度とは同一地域であれば、現在ユーザが利用している固定や携帯電話の電話番号を保持したまま、他の携帯電話事業者に移行できる制度のことだ。ただ、導入に至るまでにはさまざまな経緯もあった。
【10.米AT&T Wireless買収に向けた各社の動向】
身売りの意思を固めた米AT&T Wireless
米AT&T Wirelessが2004年1月に、同業他社との企業の合併・買収(M&A)や提携の交渉を開始すると発表した。米AT&T Wirelessは同業他社からの提案を広く募って条件を競わせる方針で、アドバイザーとして、投資銀行の米Merrill Lynchと法律事務所の米Wachtell Lipton Rosen & Katzと契約している。すでに両社に対し、売却に向けた米AT&T Wirelessの選択肢に関する調査を依頼しているとされる。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:北米における携帯電話市場
図:大手米国事業者6社における累積ユーザ数の推移(2002年9月〜2003年12月)
表:大手米国事業者6社における累積ユーザ数の推移(2002年9月〜2003年12月)
表/図:2003年12月末における北米市場シェア
1.北米の市場概況
push-to-talkに、LNP制度
LNP制度の導入で再編が進む!?
2.米Verizon Wirelessの動向
表:米Verizon Wirelessの累積ユーザ数
2006年までに1xEV-DO方式を全米で開始
欧米間でテキスト・メッセージ交換が可能に
12月からIMに接続可能なMobile IMを開始
10月から1xEV-DO方式サービスを開始
3Gインフラを供給した加Nortel
8月からpush-to-talkサービスを開始
3.米Cingular Wirelessの動向
表:米Cingular Wirelessの累積ユーザ数
NokiaからMMSインフラを導入
米NextWaveの周波数免許を取得
表:米Cingular Wirelessが取得したエリア
携帯電話の通話を固定電話へ転送
4.米AT&T Wireless Servicesの動向
表:米AT&T Wireless Servicesの累積ユーザ数
サービスを刷新したmMode
米Microsoftとモバイル・サービス提供で提携
米Realから映像ストリーミング技術を取得
携帯電話ネットワークをEDGE方式に増強
10月にDoja対応端末を販売開始
5.米Sprint PCSの動向
表:米Sprint PCSの累積ユーザ数
米IBMへ5,000〜6,000名を転籍
12月からビデオ・メール・サービスを開始
12月からYahoo! Photosにも接続開始
11月からpush-to-talkサービスを開始
TV番組をリアルタイムに視聴
最新スマート・フォンを200ドルで交換
地域/長距離/携帯電話を一本化
地域/長距離/携帯電話の統合サービスを開始
米Realと画像/音声配信サービスで提携
6.米Nextel Communicationsの動向
表:米Nextel Communicationsの累積ユーザ数
2月に3G試験を開始
push-to-talkに競合が続々参入
7.その他の米国事業者の動向
表:米T-Mobile USAの累積ユーザ数
Ethernet利用の構内基地局技術を採用した米T-Mobile
MTVブランドのプリペイド端末の提供を開始した米Virgin
8.米国メーカの動向
米Motorolaの動向
China MobileとUnicomから大規模受注
半導体部門を分離して通信部門へ集中
英H3Gとスマート・フォンを共同開発
SymbianOSからJavaやLinuxに集中
表:英Symbianに対する各社の出資比率
中国市場向けにLinux搭載端末を販売
China UnicomのLBS向けに機器を提供
米Lucent Technologiesの動向
China UnicomとTelecomから大規模受注
China Unicomにおける第3期ネットワーク拡張を受注
露MCCへ3G機器を供給
米QUALCOMMの動向
米AOLとBREW利用のコンテンツ配信で提携
1x方式チップを共同開発した米TIと伊仏STMicro
三洋電機へW-CDMA/GSM/GPRS方式チップを供給
TeliaSoneraへも配信インフラを供給した米Real
2004年push-to-talk対応端末を投入する米Kyocera
米国に開発拠点を設立した京セラ
第2四半期にEDGE方式端末を投入するNokia
9.LNP制度が導入された米国市場
3回にわたって延期された米国LNP制度
ユーザ引き止めに必死な事業者
導入初日の事業者変更ユーザは10万未満
1月末までに4,750件の苦情
10.米AT&T Wireless買収に向けた各社の動向
身売りの意思を固めた米AT&T Wireless
非公式に300億ドルを提示した米Cingular
傘下に収める案が噂されるNTTドコモ
状況を見守る英Vodafone
11.ゲーム・メーカの参入が続く米国市場
12月で大手事業者6社に提供済みのタイトー
12月から米Verizon向けに配信を開始したコナミ
12月から米Verizon向けに提供を開始したスクウェア
12.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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