「3.5/4Gサービスの最新動向」
〜2005年に最大14.4Mbps、2010年には同1Gbps!?〜 |
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【要約】
2005年には実用化となる3.5G
現在、3G市場ではKDDIのCDMA2000 1x方式が大幅に普及しており、NTTドコモやボーダフォンが採用したW-CDMA方式の「FOMA」や「Vodafone Global Standard」に大きな差をつけている。こうした中、KDDIは最大2.4Mbpsのデータ通信が可能なCDMA2000 1xEV-DO方式も開始させた。一方、NTTドコモも3.5GとなるHSDPA方式の開発を進めている。2005年前半の開始を目指すHSDPA方式は下り最大14.4Mbpsの速度を誇る。
研究が進む4G
2005年には3.5GのHSDPA方式が開始される。しかし、その後も移動体通信サービスの技術革新はとどまることがない。2010年に開始が計画されている4Gは、2Gの10,000倍、3Gの50倍となる最大100Mbpsのデータ通信速度だ。現在、4Gを研究しているのはNTTドコモと通信総合研究所(CRL)で、両社の4Gに対する位置付けは異なる。
【キーワード】
☆NTTドコモが3.6Mbps!!
NTTドコモのHSDPA方式は開始当初、最大3.6Mbpsで開始される計画だ。
★HSDPA方式は最大14.4Mbps!!
3.6Mbpsで導入されたHSDPA方式はその後、最大14.4Mbpsへと増速される。
☆4Gは屋外実験中!!
すでにNTTドコモが2003年9月から4G屋外実験を開始し、2005年まで実験を継続させる計画だ。
【2.3.5Gサービスの動向】
HSDPA方式の2005年導入を目指すNTTドコモ
NTTドコモが2005年前半の導入に向けて研究を進めているのが、パケット通信専用のHSDPA方式だ。HSDPA方式はデータ通信に特化することで、下り最大14.4Mbps、平均2〜3Mbpsの通信速度を実現する。しかし、クアルコム ジャパンによれば、最大14.4Mbpsという数値は瞬間の最大速度であり、平均的には1.8Mbps程度になり、最大速度の可能性は1%以下の確率に過ぎないという。
【3.4Gサービスの動向】
2003年6月にITUで承認
4Gは2003年6月にジュネーブで開催された国際電気通信連合(ITU)の無線通信総会で、2010年に100Mbpsの高速データ伝送が可能で、高速移動中でも高画質の動画像を送受信することができるという勧告が承認された。
【目次/図表】
要約
キーワード
表:3Gと3.5/4G規格との比較
1.市場概要
2005年には実用化となる3.5G
研究が進む4G
2.3.5Gサービスの動向
HSDPA方式の2005年導入を目指すNTTドコモ
HSDPA方式の特長
HSDPA方式のデモを実施したNokia
最大24MbpsのHSDPA方式チップを開発した米Lucent
2xEV-DO方式で対抗する米QUALCOMM
flash-OFDM方式の浸透を図る米Flarion
3.4Gサービスの動向
2003年6月にITUで承認
NTTドコモの動向
図:基地局装置
図:移動局装置(車載状態)
図:屋外実験用車両
実験用車両が横須賀市を走行した屋外実験
図:NTTドコモが想定している4Gがサービスするエリア
2002年夏には室内実験を実施
NTTドコモの4Gに採用された通信方式
中国に4G開発の研究所を設立
移動体通信における規格の寿命は10年!?
表:国内における通信規格の変遷
シームレス接続の研究を進めるCRL
MIMOで108Mbpsを実現した東芝
4.その他の動向
3.5/4G規格の標準化で日中韓が協力
カオスCDMAチップを開発したカオスウェア
5.3.5/4Gの課題
定額制導入とデータ通信料値下げ
着モーションに期待
6.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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