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「端末メーカ各社の動向−2002年度通期−」
〜カメラ・ケータイが市場を牽引 2003年度は高画素化と海外出荷〜

 

 
2002年度
・カメラが市場を牽引!!

2003年度
・カメラの高画素化!!
・メーカ各社の海外出荷倍増!!
 
販売開始日:2003年5月27日
ページ数:A4版38頁
ファイル容量:904kB
価格:20,000円(税抜)特別価格
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【要約】

下期もカメラ搭載が好調
2002年度上期に引き続き、下期もカメラ搭載端末が好調で2,330万台の出荷を記録した。これに伴い、通期における国内出荷台数は4,307万3,000台となった。カメラ搭載端末の普及により、もはや端末にカメラ搭載は標準となっており、端末メーカ各社はカメラ部品の確保に余念がない。一方、端末メーカの中には部品も供給しているメーカも多く、これらのメーカでは2003年度以降の高画素化に備え、カメラ部品の増産体制を整備しつつある。

上期はメガ・ピクセル化と海外展開が主流
カメラ搭載端末が好調であった2002年度であるが、2003年度はカメラの高画素化が進む。また、海外市場では欧州やアジアなどで2G端末からマルチディア対応の2.5G端末への転換期に入っている。3G端末への移行を進める日本メーカにとって、国内市場で培ってきた技術やノウハウの蓄積が海外攻略の原動力になる。そのため端末メーカ各社は2003年度に海外市場開拓を強化する計画だ。


【キーワード】

☆2002年度はカメラが市場を牽引!!
2002年度にヒットしたNECの「N251i」「N504iS」、PMCの「P504i」「P504iS」「FOMA P2102V」はいずれもカメラ搭載端末だ。もはや携帯電話端末にカメラ搭載は標準となっている。

★2003年度は高画素化と海外出荷倍増!!
2003年春から夏にかけて端末メーカ各社から100万画素のカメラ搭載端末が登場する。一方、海外市場におけるマルチメディア端末の普及により、海外出荷は2002年度の1,358万台から2003年度は2,310万台の倍増となる見込みだ。


【2.市場規模推移と予測】

電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、2002年度における携帯電話端末の出荷台数は前年度比0.6%増の4,307万3,000台であったという。そのうちカメラ搭載端末の比率は60.4%となる2,600万程度であった。現在の端末市場は新規ユーザの増加が見込めないため、買替需要に支えられる構造になっている。そのため、今後はカメラやムービー、GPS機能などのハイ・エンド端末を求めるユーザによって市場形成が見込まれそうだ。

表:携帯電話とカメラ搭載端末の出荷台数推移と予測(単位:万台)

年度 2002   2007
携帯電話端末 4,307 本レポートに掲載 4,000
カメラ搭載端末 2,600 3,600

※2002年度の携帯電話端末出荷台数はJEITAによる数値。
※2002年度のカメラ搭載端末出荷台数と2003年度以降はエムレポート推定。


【目次/図表】

要約
キーワード
  図:端末メーカ各社の動向

1.市場概要
 下期もカメラ搭載が好調
 上期はメガ・ピクセル化と海外展開が主流

2.市場規模推移と予測(2002年〜2007年)
  図:携帯電話とカメラ搭載端末の出荷台数推移と予測
  表:携帯電話とカメラ搭載端末の出荷台数推移と予測
 メーカ別シェア(2002年度下期)
  表/図:メーカ別シェア(単位:万台)
 メーカ別シェア(2001年度下期)
  表/図:メーカ別シェア(単位:万台)
 メーカ別シェア(2002年度通期)
  表/図:メーカ別シェア(単位:万台)
 メーカ別シェア(2003年度通期予測)
  表/図:メーカ別シェア(単位:万台)

3.各社の動向と今後の計画
 @NECネットワークス(NEC)
  2003年度に売上高約7,000億円、出荷台数約1,500万台
  表:携帯電話端末事業の売上高推移
  表:NECにおける携帯電話端末の出荷台数推移
  FOMAとPDC方式デュアル端末を市場投入
  社内カンパニー制の廃止
  3G端末向けOSにLinuxを採用
  3G端末向けOSを共同開発
  N504iSに不具合発生、迅速な対応が吉
  NTTデータとiモード・システムを構築
  2004年にはケータイでTVを視聴
  2003年度以降に海外出荷を強化
  China Mobileへカメラ搭載端末を供給
  Hutchisonへ200万台の3G端末を供給
  n31iにCompact NetFront Plusなどを搭載
  Telefonica Movilesからiモード・システムを受注
  表:NECにおけるiモード・システムの供給実績
 Aパナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)
  2005年度に連結売上高を1兆円に設定
  表:PMCにおける2003年度の業績見通し
  表:PMCにおける世界シェア推移
  表:PMCにおける携帯電話端末の出荷台数推移
  China Mobile向けにカメラ搭載端末を投入
  英Vodafone以外にも事業者を拡大する欧州展開
 Bシャープ
  2003年度は海外市場にも期待
  表:シャープにおける携帯電話/PHS端末の売上高推移と予測
  表:シャープにおける携帯電話端末の出荷台数推移
  カメラ搭載端末の出荷が1,000万台を達成
  表:シャープにおける主なカメラ搭載端末
  英Vodafone向けカメラ搭載端末が70万台を突破
  Datang Telecomへカメラ搭載端末を納入
  2003年度は携帯電話端末向け半導体を増産
  表:シャープにおけるフラッシュ・メモリの売上高推移と予測
  表:シャープにおけるCCD/CMOSの売上高推移と予測
  2003年度の液晶事業売上を5,000億円に
  1/7型VGA対応CCDカメラ・モジュールの外販を開始
  モバイル向け速度100倍のメモリを開発
  GSMやGPRS方式端末向け複合メモリを開発
 C三菱電機
  2003年度は拡販路線へ方針転換
  表:三菱電機における携帯電話端末の出荷台数推移
  m21iにNetFrontなどを採用
  京セラと3バンド対応送信モジュールを開発
 D東芝
  NCCにおける端末シェアでは上位の東芝
  表:東芝における携帯電話端末の出荷台数推移
  China Unicomへ動画対応端末を供給
  GSM方式ベース・バンドLSIへ再参入
  携帯電話端末向けMCPを月産500万個へ増産
 E富士通
  ストレート型端末へのこだわり
  表:富士通における携帯電話端末の出荷台数推移
  3G端末で2004年度に欧州へ進出
 F三洋テレコミュニケーションズ(三洋電機)
  2003年度には1,000万台の端末を出荷
  表:三洋電機における電話機の連結業績推移
  表:三洋電機における携帯電話端末の出荷台数推移
  3G端末にも期待がかかる三洋電機
  カメラ搭載端末の米国向け販売で攻勢
  欧州にカメラ搭載端末の出荷を開始
  中国などアジア市場へも積極的に展開
  2004年春にCCDを月産500万個
  業界最小の携帯電話向けCCDを開発
  表:三洋電機におけるCCDカメラ・モジュールの概要
  AF機構制御向けICを開発
  米QUALCOMMのW-CDMA/GSM/GPRS対応チップを採用
 Gその他のメーカ
  合併効果がみえないソニー・エリクソン
  2004年に200万画素クラスを計画している京セラ
  携帯電話向けCMOSを本格生産するソニー
  8月までにCCDを月産720万個にするソニー
  中国にCCD組立工場を新設したソニー

4.携帯電話端末の行方
 デジカメ化を図るケータイ
  表:100万画素カメラ搭載端末の市場投入時期
 海外向けに出荷が増大
  表:海外市場向け携帯電話端末の出荷台数推移
 回転スライド型端末が登場
 有機EL搭載端末の登場はいつ?

5.関連リンク
  表:関連リンク(五十音順)


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