「欧州における携帯電話市場動向」
〜相次ぐ3Gサービス開始延期、2003年以降は数社が開始〜
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Vodafoneグループ
・買収により世界でも大手に!!
3G延期や中止が相次ぐ!!
NTTドコモ・グループ
・海外でのiモードを強化!!
2003年以降に3Gが開始!!
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販売開始日:2003年2月12日 |
ページ数:A4版24頁 |
ファイル容量:480kB |
価格:15,000円(税抜) |
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【要約】
モバイル・インターネットも徐々に普及?
現在の欧州は携帯電話の普及率が高いものの、50〜70%のプリペイド・ユーザに依存している。各事業者にはプリペイド・ユーザを契約ユーザへ誘導することにより、収入の増加と安定化が必要とされている。これを可能にするため、各事業者はSMS(Short Messaging Service)に注力することになった。また、欧州でも1999年頃から「WAP」が開始されたが、レスポンスの遅さや回線交換方式による高額な従量課金、相互接続性から端末の供給不足などサービス性に問題があった。この反省を下に欧州の各事業者は2001年から、何時間接続してもデータ量に応じた通信料しか課金されないGPRS(General Packet Radio Service)方式への移行を進めてきた。
欧州に強みを発揮するJ-フォン
日本の携帯電話事業者の中で欧州と最も縁が深いのはJ-フォンだ。2002年12月から開始した「Vodafone Global Standard(VGS)」でGSM方式との国際ローミングに強みを発揮している。また、NTTドコモも欧州展開には力を注いでいる。英国に持株会社である英DoCoMo Europeを設立し、欧州における「iモード」普及に余念がない。一方、KDDIは他の事業者に比べ、欧州展開は今後の課題となっている。もともとKDDIの採用しているCDMA 20001xやcdmaOneは北米を中心に普及が進んでおり、欧州にはこれらの方式を採用している事業者が少ないためだ。
【キーワード】
☆買収攻勢により世界でも有数のVodafoneグループ!!
現在、Vodafoneグループは英国やドイツ、スペインをはじめ、中国やアメリカなど約30ヶ国でサービスを提供し、2002年12月末時点でユーザ数は1億1,250万となった。2002年10月から欧州8ヶ国で開始した「Vodafone live!」のユーザ数は、2002年12月末までの2ヶ月間で38万を獲得している。
★3Gサービスの開始延期が続くも、2003年以降には徐々に開始!!
欧州では3Gサービス開始に多額の追加資金が必要になるため、3Gサービスの延期や断念する事業者が続出している。しかし、英国やドイツなどでは3Gサービス開始に向け、各社の方針も決定しつつあり、今後の3Gサービス開始に期待がかかる。
☆海外でのiモード展開を強化するNTTドコモ・グループ!!
NTTドコモは1999年末以降、海外事業者への資本参加を積極的に進めてきたが、その投資は成功したとはいいがたい。そのため海外事業者への新規出資を事実上凍結し、今後は資本提携以外に「iモード」の技術供与を通じた提携を進めていく方針転換している。
【欧州の3Gサービス計画】
延期や中止が続くも、開始もそろそろ
欧州では3Gサービス開始に多額の追加資金が必要になるため、3Gサービスの延期や断念する事業者が続出している。EU15ヶ国において62社に3G免許が交付されたものの、3G免許料が高騰し、英国では5社で総額384億ユーロ(約4兆6,000億円)、ドイツでも6社で同508億ユーロ(約6兆円)となってしまった。しかし、英国やドイツなどでは3Gサービス開始に向け、各社の方針も決定しつつあり、今後の3Gサービス開始に期待がかかる。
表:欧州の主な3Gサービス中止事業者
国名 |
事業者名 |
ドイツ |
独MobilCom |
独Quam |
スウェーデン |
英Orange |
ノルウェー |
Tele2 |
Bredband Mobil |
【目次/図表】
要約
キーワード
図:各グループの欧州展開
表:欧州主要各国の携帯電話事業者
1.欧州の市場概況
モバイル・インターネットも徐々に普及?
欧州に強みを発揮するJ-フォン
2.Vodafoneグループ
買収攻勢により世界でも有数のVodafoneグループ
Vodafone live!開始
仏SFR取得に失敗
国際サービスを拡充するJ-フォン
VGSでVodafoneグループとの連係を図るJ-フォン
図:英Vodafoneによる世界の出資先事業者
3.NTTドコモ・グループ
出資と技術供与でグループを形成
欧州各社への積極的な資本参加
表:NTTドコモの海外事業者への資本参加
英国に持株会社を設立
表:NTTドコモの欧州における各社の概要
オランダでFOMAプロモーションを展開
蘭KPN Mobileからの増資要請を却下
海外でのiモード展開を強化
表:海外におけるiモード展開
3月から独E-Plus Mobilfunk
10月にはBASEも開始
11月から仏Bouygues Telecomも開始
Telefonica Movilesとの提携
上半期内にiモード開始のTelefonica Moviles Espana
4.Deutsche Telekomグループ(T-Mobileグループ)
欧米を中心に展開する独T-Mobile International
5.France Telecomグループ(Orangeグループ)
仏France Telecomに納まった英Orange UK
フランス最大手の仏Orange France
再建が進む独Mobilcom
6.BTグループ(mmO2グループ)
英BTを親会社に持つ英mmO2
7.北欧:SoneraとTeliaが合併
8.欧州の3Gサービス計画
延期や中止が続くも、開始もそろそろ
表:欧州の主な3Gサービス中止事業者
表:欧州の主な3Gサービス開始/予定事業者
英国(英Vodafone/英mmO2/英Orange/英Hutchison 3G UK)
フランス(仏Bouygues Telecom)
ドイツ(独Deutsche Telekom/独Vodafone D2/独E-Plus Mobilfunk)
イタリア(伊Vodafone Omnitel)
オーストリア(Mobilcom Austria/Mobilkom)
スウェーデン(英Orange)
ノルウェー(Tele2/Bredband Mobil)
フィンランド(Sonera)
データ通信の盛んな日本と、これからの欧州
表:欧州の事業者別データ通信収入の比率
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