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「中国における携帯電話市場動向−2003年上期−」
〜2003年末には2億6,000万の市場規模に達する中国市場〜 |
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【要約】
毎月500万弱の純増を続ける中国市場
2002年11月末に2億を突破した中国の携帯電話市場の勢いが止まらない。現在もなお、毎月400〜500万の純増を獲得し、市場規模はますます巨大化している。2003年6月末時点で、China Mobileが1億5,484万のユーザを保有し、携帯電話事業者別シェアは66.0%となっている。一方、China Unicomは7,963万の34.0%のシェアを占め、若干ながらもChina Mobileからシェアを奪い取っている。
携帯電話端末市場においても、中国メーカの躍進が目立つ。従来、中国市場では米MotorolaやNokiaなどの海外メーカのシェアが高く、中国メーカは苦戦を強いられていた。しかし、上期における端末シェアでは、中国メーカが55.3%を占め、ついに海外メーカを逆転することに成功している。
年内にはいよいよ3Gにも動きが...
現在、中国市場の3GサービスはChina Unicomが提供しているCDMA2000 1x方式サービスが唯一のものとなっている。しかし、早ければ年内にも中国政府から事業者各社へ3G免許の交付がなされるものとみられ、いよいよ中国市場でも3Gサービスが本格的に提供されるようになる。
また、中国では他国と異なり、W-CDMAとCDMA2000 1x方式以外に、中国独自の方式であるTD-SCDMA方式も研究されている。たとえ中国のみの採用であっても、世界最大の市場である中国で普及が進めば、その規模は侮れない数値となりそうだ。
【キーワード】
☆上り調子の事業者!!
China Mobileは2003年上期中に1,356万のユーザを獲得し、1億5,484万となった。一方、China Unicomも1,146万増となり、7,963万の規模へと成長している。
★上期は8,220万台を生産!!
2002年に30%であった中国メーカのシェアが、2003年内にも50%を突破するものとみられている。2003年上期の端末市場は中国メーカが55.3%と、半期ベースで初めて海外メーカを追い抜いた。
☆進むTD-SCDMA方式開発!!
2003年末に試作端末が開発され、2004年4〜5月頃には携帯電話向けチップ・セットも完成し、2004年末頃にTD-SCDMA方式商用端末が市場投入される計画だ。
【2.ユーザ数の推移と予測(2002年〜2007年)】
情報産業部は2003年に2億6,000万
情報産業部の予測によれば、2007年の中国における携帯電話ユーザ数は4億500万となり、今後3〜5年内における年間の平均増加率は15%だという。これに伴い、2003年の累積ユーザ数は2億5,800万、2005年には3億3,900万と予測している。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:中国における携帯電話市場(2003年6月末現在)
図:中国における携帯電話ユーザ数の推移(2003年1月〜7月)
表:中国における携帯電話ユーザ数の推移
表/図:通信方式別ユーザ数推移
1.市場概要
毎月500万弱の純増を続ける中国市場
年内にはいよいよ3Gにも動きが...
2.ユーザ数の推移と予測(2002年〜2007年)
図:情報産業部による携帯電話ユーザ数の推移と予測
表:情報産業部による携帯電話ユーザ数の推移と予測
情報産業部は2003年に2億6,000万
3.携帯電話事業者の動向
2003年内に双方向から単方向課金へ?
政府的には携帯電話の単方向課金は“No”
2003年の設備投資合計は863億元
表:携帯電話事業者の設備投資額推移
世界最大の携帯電話ユーザ数を誇るChina Mobile
7月からJavaを開始したChina Mobile
7,000万でも第2位のChina Unicom
CDMA方式1,300万の年間獲得は困難!?なChina Unicom
表:China Unicomにおける携帯電話ユーザ数の推移
8月からGSM1x方式試験を開始したChina Unicom
CDMA方式ネットワークを拡大させたBeijing Unicom
BREW以外にJ2MEも採用したChina Unicom
4.中国メーカの動向
海外メーカに競り勝った中国メーカ
表:2003年上期における国内販売台数シェア
上期に8,220万台の端末を生産
表:2003年上期における国内生産/販売/輸出状況
中国メーカのシェアが拡大傾向
表:台数ベースにおける海外と中国メーカのシェア推移
表:台数ベースにおける海外メーカのシェア推移
カラー端末生産に切り替えるKonka
海外展開にも積極的なHuawei
子供向け端末を投入するEastcomとLegend
上位メーカに成長したZTE
上期に大幅増収増益のNanjing Panda
端末生産への転換を急ぐAmoi
Amoi Mobileにブラウザを提供したACCESS
CPにも進出するPutian
独自技術を特許出願したTelsda
5.日本メーカの動向
2003年度は200万台の出荷を見込むNEC
NEC中国研究院を設立
Datang Telecomへカメラ端末を納入したシャープ
海外メーカと共同で中国進出を図る三菱電機
米TIとGSM方式向け半導体で提携した三菱電機
2005年に研究開発センターを開設する三洋電機
6.海外メーカの動向
中国市場への投資を積極化する事業者やメーカ
研究開発能力の向上を図るNokia
米Motorolaが1x方式インフラを供給
中国事業戦略を見直す独Siemens
ネットワーク拡張契約獲得が順調なEricsson
米Lucentによる中国開発体制強化
中国3Gに1億4,500万ドルを投資する仏Alcatel
半導体拡販を推進する蘭Philips
米QUALCOMMによるBREW開発支援
中国に4G研究拠点を設立するNTTドコモ
China Unicomと合併会社を設立したSK Telecom
7.コンテンツ・プロバイダの動向
日本CPが続々と参入する中国コンテンツ市場
表:CP各社における中国市場進出の動向
7月からJavaゲームの有料化を開始したハドソン
市場性を探る段階のサイバード
4月にCONNECT CHINAを設立したコネクト
携帯電話コンテンツで30億を目指すNEC
GSM方式向けにサービスを開始したバンダイネット
女性向けコンテンツ配信を開始した主婦の友社
9月から携帯電話コンテンツを配信するNECインター
2008年に20億の売上を目指すシーエー・モバイル
海外展開を強化したインデックス
8.3Gサービスへの進捗状況
年内にはTelecomとNetcomにも3G免許交付
研究が進む中国独自のTD-SCDMA方式
加Nortelと共同試験所を設立したDatang Mobile
3G端末生産に3,000万ドルを投下する独Siemens Mobile
Huaweiと合併会社を設立した独Siemens Mobile
NECなどインフラ・メーカ5社が結集したCPRI
9.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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