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「携帯電話事業者各社の動向−2003年度上期−」
〜落ち込みをみせない携帯電話市場 通期も前年度並み!?〜 |
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【要約】
買替周期が短期間化した上期
当初、2003年度上期は市場が落ち込むものとみられていた。しかし、蓋を開けてみれば、2002年度上期と遜色のない293万8,000の純増ユーザ数を獲得している。上期には100万画素級のカメラ搭載端末の市場投入が好調要因の1つとされているが、上期中に投入された携帯電話端末の中で数機種に過ぎない。しかも「N505i」や「P505i」などの30万画素級がヒットした傾向をみると、100万画素級が話題を振りまいた結果、ユーザの買替周期が早まったとも考えられる。
落ち込みそうにもない下期
すでに200万画素級のカメラ搭載端末が投入され、ボーダフォンから地上アナログ放送対応や「バウリンガル」機能搭載端末が、KDDIからはFMラジオに、フォト・ムービーTV出力、録画TV番組再生機能と、上期よりも個性豊かな携帯電話端末が揃っている。最大手のNTTドコモにしても、2004年2月頃には次期「FOMA」の投入が予定され、次期FOMAでは「505iS」以上の機能を備えた最高峰の端末となる見込みだ。
【キーワード】
☆増収減益のドコモ!!
NTTドコモにおける上期業績は販売インセンティブの増額により、増収減益となった。
★増収増益のKDDI!!
KDDIにおける上期業績は前期計上のPDC方式設備の撤去費用やコスト削減などにより、増収増益となった。
☆増収減益のボーダフォン!!
ボーダフォンにおける上期業績はブランド移行費用や3G設備投資の増加などにより、増収減益となった。
★減収増益のツーカー3社!!
ツーカー3社における上期業績はユーザ数の減少などにより、減収増益となった。
【携帯電話ユーザ数の推移と予測(2002〜2007年度)】
通期でドコモを凌ぐ純増のKDDI
2003年度上期の好調を受け、KDDIの通期予測が1,655万となり、通期で250万の獲得を目指す計算だ。これはNTTドコモの通期予測である224万を凌いでおり、いかにKDDIが上期に好調であったかを示す数値となる。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:2003年度上期における携帯電話事業者各社の実績
1.市場概要
買替周期が短期間化した上期
落ち込みそうにもない下期
図:携帯電話ユーザ数の累積推移(2003年4月〜9月)
表:携帯電話ユーザ数の累積推移
半期ベースで初の首位を獲得したKDDI
表:携帯電話ユーザ数の純増推移
2.携帯電話ユーザ数の推移と予測(2002〜2007年度)
図:携帯電話ユーザ数の推移と予測(エムレポート推定)
表:携帯電話ユーザ数の推移と予測
通期でドコモを凌ぐ純増のKDDI
3.携帯電話事業者各社の業績データ一覧
表:携帯電話事業者各社における2003年度上期の業績
表:携帯電話事業者各社における2003年度通期の業績予測
図:携帯電話事業者各社における2002/2003年度通期予測の設備投資額
表:携帯電話事業者各社における設備投資額の推移
表:携帯電話事業者各社におけるARPUの推移
4.NTTドコモの動向
営業利益は初の減少でも当期利益が過去最高
表:NTTドコモにおける業績の推移
表:NTTドコモにおけるmovaのARPU推移
表:NTTドコモにおけるFOMAのARPU推移
movaが97.8%を占める現在
表:NTTドコモにおける携帯電話ユーザ数の推移
小型基地局の開発で投資額を縮小
表:NTTドコモにおける設備投資額推移
インセンティブはmovaで31,000円、FOMAは41,000円
505iシリーズはN505iが独り勝ち
表:8月4日時点における505iシリーズのメーカ別シェア
表:505iシリーズの月間販売台数目標
事業者共通仕様のcombien?を開始
表:combien?対応加盟店一覧
着うたよりもメロディコール
プリペイド契約の手続きを強化
表:約款変更後の主な変更点
小型アンチ・ウイルス・エンジンを共同開発
バグ発生時にはダウンロードで修復
最高峰のmova、505iSシリーズ
表:505iSシリーズの主な仕様
2004年度はFOMA向け開発費負担を廃止
FOMA向け半導体やOSの開発に積極的
SymbianOSの採用がスムーズになるメーカ各社
モバイルFeliCa搭載に向けて始動
表:NTTドコモの新サービスと新端末の投入動向(2003年度上期)
10月からFOMAで国際TV電話を開始
5年後に日本と海外のiモード・ユーザ数を逆転
ギリシャのCOSMOTEも2004年にiモードを開始
伊Windが11月19日にiモードを開始
KG Telecom株をFETに売却
2004年秋にFOMA/GSMデュアル端末が登場
表:NTTドコモの海外展開(2003年度上期)
5.KDDIの動向
1x方式の好調に伴い業績も大幅改善
表:au事業における業績の推移
表:au事業における総合ARPU推移
表:au事業における1x方式のARPU推移
1x方式が66.8%を占めて主力サービスへ
表:au事業における携帯電話ユーザ数の推移
下期は1X WIN向けに約1,400億円を投下
表:au事業における設備投資額推移
インセンティブは37,000円、通期では36,000円
好調続く着うた
音楽に強いKDDIがFMケータイを投入
いよいよBREWに集約
BREW端末で企業イントラネットに接続
表:KDDIの新サービスと新端末の投入動向(2003年度上期)
Hutchison CATから位置情報システムを受注
表:KDDIの海外展開(2003年度上期)
6.ボーダフォンの動向
下期に巻き返しを図る
表:ボーダフォンにおける業績の推移
表:ボーダフォンにおけるARPU推移
他事業者に後れを取った上期
表:ボーダフォンにおける携帯電話ユーザ数の推移
設備投資の多くはVGS向けに投下
表:ボーダフォンにおける設備投資額推移
料金プランや割引サービスを一元化
表:全国共通料金プランと割引サービス
VGS対応端末、第3弾のV-NM701を投入
Vodafoneグループの主導を担うボーダフォン
通話を促すハッピータイム
Vアプリの仕様を公開
表:ボーダフォンにおけるVアプリ対応端末
法人向けパケット料の定額制サービスを開始
いよいよサービス拡充を図るVGS
ハッピーパケットでパケット割引
個性豊かなPDC方式端末で巻き返し
表:ボーダフォンの新サービスと新端末の投入動向(2003年度上期)
海外版Vodafone live!が300万を突破
7.ツーカー3社の動向
減収傾向でも黒字改善が進む
表:ツーカー3社における業績の推移
表:ツーカー3社におけるARPU推移
通期で370万をキープ
表:ツーカー3社における携帯電話ユーザ数の推移
表:ツーカー3社における設備投資額推移
シンプル戦略を継続して差別化を維持
プリケーにブランド統合
法人需要を喚起させたい関西
表:ツーカー3社の新サービスと新端末の投入動向(2003年度上期)
8.今後の動向
収入に直結しないサービスを提供する事業者各社
誠意のあるサービスが人気!?の事業者各社
表:事業者各社の障害者向け割引プラン
9.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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