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「基地局関連メーカ各社の動向−2003年度上期−」
〜基地局の小型化が後押し、上期は3G基地局の設置が進む〜 |
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【要約】
上期のみで10,200局の増加
総務省によれば、2003年度上期における携帯電話基地局の設置台数は74,200局であったという。上期のみでNTTドコモの「FOMA」が2,400局、ボーダフォンの「Vodafone Global Standard(VGS)」は5,900局となっており、ボーダフォンの大幅な拡充が目立っている。なお、上期のみで合計10,200局が増加した計算だ。一方、基地局メーカの動向ではNTTドコモの「FOMA」向け基地局の小型化が進んでおり、NTTドコモの屋内基地局の設置展開を強力に後押ししていくこととなる。また、基地局工事会社では半数近くが通信設備建設関連事業で前年同期を下回っており、厳しい状況となっている。
下期も3G基地局の拡充が続く
2003年度通期における各社のW-CDMA方式基地局の設置計画ではFOMA基地局数が13,200局、VGS基地局数は16,000局となっている。なお、NTTドコモでは最終的に屋内基地局(Inbuilding Mobile Communication System:IMCS)を含め、合計20,000局のFOMA基地局を設置するものとみられる。一方、基地局メーカは日本市場での展開から海外市場向けへの展開に注力する傾向がみられ、端末メーカに続いて日本市場で培った技術やノウハウを活用できそうだ。
【キーワード】
☆W-CDMA方式基地局の設置を進めた事業者!!
※NTTドコモやボーダフォンがこれまでにない速度で3G基地局の整備を進めている。
★基地局の小型化と海外展開を図るメーカ!!
基地局の小型化を進め、国内市場で培った技術やノウハウの海外展開を進める。
☆厳しい時代に備えて体制を整えた工事会社!!
※NECシステム建設など今後の事業展開に向けた組織再編や事業統合が進んだ。
【2.携帯電話基地局数の推移と予測(2002〜2007年度)】
早期的な設置が進んだW-CDMA方式
NTTドコモは今後の主力サービスに「FOMA」を見据えており、サービス・エリアの拡大に余念がない。一方、ボーダフォンの「Vodafone Global Standard(VGS)」は驚異的な速度で設置を進めており、ようやくVGSの本格普及を目指す。また、KDDIは順調にCDMA2000 1x方式ユーザ数を拡大させており、今後も設置が緩やかに進んでいくものとみられる。
【目次/図表】
要約
キーワード
1.市場概要
上期のみで10,200局の増加
下期も3G基地局の拡充が続く
2.携帯電話基地局数の推移と予測(2002〜2007年度)
早期的な設置が進んだW-CDMA方式
図:携帯電話基地局数の推移と予測
表:携帯電話基地局数の推移と予測
表:2G/3G別基地局数の推移と予測
図:携帯電話事業者各社における2002/2003年度通期予測の設備投資額
表:携帯電話事業者各社における設備投資額の推移
3.携帯電話事業者の動向
NTTドコモの動向
小型基地局開発で投資額縮小のドコモ
表:NTTドコモにおける設備投資額推移
2003年度計画どおりにエリア拡充を展開
表:FOMA基地局数の推移
表:FOMAにおけるサービス・エリアの推移
IMCSで屋内カバー強化を推進
表:FOMAにおけるIMCS数の推移
表:movaにおけるIMCS数の推移
表:関東甲信越地区におけるIMCSの設置状況
屋外/屋内向け基地局を開発
表:FOMA向け小型基地局の概要
KDDIの動向
下期は1X WIN向けに900億円を投下
表:au事業における設備投資額推移
表:CDMA 1X WIN向け設備投資額の推移
全国の基地局を一元管理
ボーダフォンの動向
設備投資の多くはVGS向けに投下
表:ボーダフォンにおける設備投資額推移
表:VGS基地局数の推移
4.基地局メーカの動向
NECの動向
表:NECにおけるモバイル関連事業の売上高推移
新パケット・ノードを投入
簡易型マイクロ波通信システムの海外販売を強化
H3Gグループ各社へ3Gシステムを納入
中国における事業をモバイル中心に再編
表:NECにおける通信インフラ関連の中国現地法人概要
PMCの動向
FOMA向け屋外小型基地局を開発
米UTStarcomと合弁会社を設立
中国市場で先行を図る
基地局などの小型化に寄与する技術を開発した三菱電機
表:情報通信システム事業における連結売上高の推移
富士通の動向
フランスでFOMAのデモを実施
FOMA向け屋内超小型基地局を開発
日立製作所の動向
2007年度までに海外売上高比率を50%に
中国市場に1xEV-DO方式基地局で参入
表:通信ネットワーク部門における単独売上高の推移
5.基地局関連メーカの動向
1xEV-DO方式向け受信性能評価ソフトを開発したアンリツ
エリア・アナライザの販売を開始したPMC
3G向けプロトコル・テスタを投入した日本テクトロニクス
3G基地局向けパワー・アンプの販売を開始した長瀬産業
6.基地局工事会社の動向
NECシステム建設の動向
表:NECシステム建設における連結売上高の推移
日本コムシスの動向
表:建設事業(NTT所内系工事)における連結/単独売上高の推移
表:コムシスHDにおける売上高の推移
協和エクシオの動向
表:NTT関連通信設備工事における連結/単独完成工事高の推移
表:単独完成工事高におけるNTTドコモ工事分の推移
大明の動向
表:移動体通信工事事業における連結売上高と単独完成工事高の推移
日本電話施設の動向
表:通信建設事業における連結/単独売上高の推移
三和エレックの動向
表:情報通信/NTT/電気設備関連事業における単独売上高の推移
7.海外メーカの動向
通信機器大手5社がCPRIを設立
Ericssonの動向
各種ソリューションの共通化を推進
W-CDMA方式機器の利益率が急上昇中
米Verizonから1x方式基地局を受注した加Nortel
W-CDMA方式インフラの商用実績を目指すHuawei
8.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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