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「北米における携帯電話市場動向」
〜CDMA陣営は1xへ移行 GSM陣営はEDGEで対応〜

  

米Verizon Wireless
米国CDMA方式最大手!!

米Cingular Wireless
米国GSM方式最大手!!

米AT&T Wireless
NTTドコモとの連係が弱い!!

3G化の進むCDMA方式陣営!!
販売開始日:2003年2月27日
ページ数:A4版23頁
ファイル容量:368kB
価格:15,000円(税抜)

【要約】

勝ち組と負け組の二極化へ
一般的に米国は日本や欧州などに比べ、モバイル・インターネット・サービスが普及していないとみられている。1億4,000万もの携帯電話ユーザが存在する中で、音声通話以外の目的で利用しているのは1,000万に過ぎないとみられ、データ通信市場は依然として小さい。

また、日本と同様に米国の携帯電話市場も2002年後半から新規需要の飽和が目立っている。しかし、この中でも米国6大事業者ではユーザ数を増加させ、売上高を拡大させている勝ち組と、そうでない負け組の二極化が進みつつある。前者が米Verizon Wirelessなどで、後者は米Cingular Wirelessなどである。

日本よりも通信機能一体型PDAが普及!?
また、端末の多機能化にも日本とは異なった展開がみられる。日本の場合、「iモード」などのインターネット対応端末が急速に普及したため、通話機能一体型PDAなどはなかなか市場に受け入れられなかった。しかし、米国ではインターネット対応端末の開始が遅れ、日本とは対照的に「Thera」や「Z100」、「Treo 300」など、さまざまな通信機能一体型PDAが市場投入されている。


【キーワード】

☆米国CDMA方式最大手の米Verizon Wireless!!
米Verizon Wirelessは米Verizon Communicationsが55%の株式を保有し、残りの45%を英Vodafoneが保有している。そのためVodafoneグループの一員といえる。通信方式はCDMA方式を採用しており、2002年12月末のユーザ数は3,250万と、米国最大手のCDMA方式事業者だ。

★米国GSM方式最大手の米Cingular Wireless!!
米国第2位の米Cingular Wirelessは米SBC Communicationsと米BellSouthの合弁による携帯電話事業者だ。米Cingular Wirelessには米SBC Communicationsが60%、米BellSouthが40%出資している。通信方式はGSM方式を採用しており、2002年12月末のユーザ数は2,200万となっている。

☆NTTドコモとの連係が弱い米AT&T Wireless!!
米AT&T Wireless Servicesは米AT&Tが70%、NTTドコモは16%の株式を保有している第3位の携帯電話事業者だ。通信方式はGSM方式を採用しており、2002年12月末のユーザ数は2,086万となっている。資本の関係からNTTドコモ・グループの一員となるが、欧州各社と異なり「iモード」の提供は行っておらず、今後のNTTドコモとの連係に期待がかかる。


【北米市場の動向と3G展開】

通信機能一体型PDAが続々登場
米国事業者は通常の携帯電話端末以外に、通信モジュールを内蔵させた通信機能一体型PDAの提供にも積極的に端末を市場投入している。採用されるOSにも、ついにソフトウェア最大手の米Microsoftの携帯電話端末への進出が果たされた。Smartphone 2002とPocketPC Phone Editionがこれにあたる。Smartphone 2002はスマートフォン向けOSにブラウザやIM(Instant Messaging)などのアプリケーション・ソフトウェアがセットされたもので、PocketPC Phone EditionがWindowsCE 3.0とブラウザやワープロ、表計算ソフトウェアなどのセットであるPocketPC 2002に通話機能を付加したものだ。携帯電話により近いのがSmartphone 2002で、PDAにより近いのがPocketPC Phone Editionともいえる。

3G化の進むCDMA方式陣営
米国事業者のうち、米Verizon Wirelessと米Sprint PCSはKDDIや韓国などと同様にCDMA方式を採用している。すでに両社はCDMA2000 1x方式への移行も進んでおり、米Verizon Wirelessは3Gネットワーク「Express Network」の運用を開始し、米Sprint PCSも全米でのCDMA2000 1x方式へのアップグレードを完了している。


【目次/図表】

要約
キーワード
  図:北米における携帯電話市場
  表:主な米国事業者の採用方式
  表/図:2002年9月末における北米市場のユーザ数

1.北米の市場概況
 勝ち組と負け組の二極化へ
 日本よりも通信機能一体型PDAが普及!?

2.米Verizon Wireless
 Vodafoneグループ大手の米Verizon
  表:米Verizon Wirelessの累積ユーザ数
 Express Networkを開始
 日本に先駆けダウンロード型BREWを開始
 米Verizon Wirelessの舵を握る!? 英Vodafone
 1xEV-DO以外の高速手段候補のOFDM
 米Sharp Electronicsと個人向けを推進
 米Gatewayとモバイル・ソリューション展開
 米Trio Teknologiesと提携

3.米Cingular Wireless
 ユーザ数減少が続く米Cingular
  表:米Cingular Wirelessの累積ユーザ数
 加Nortel NetworksがEDGE機器などを供給
   インターネット対応端末を次々に投入

4.米AT&T Wireless Services
 NTTドコモ・グループの米AT&T Wireless
 mMode開始
 NokiaがEDGEシステム機器を供給
 米Microsoftと法人向けサービスで提携
 株価の下落からNTTドコモが株式評価損を計上
 2004年12月末までに3Gを開始

5.米Sprint PCS
 BREWやPCS Visionで勝ち組を目指す米Sprint
 PCS Vision開始
 人員削減により業務を効率化
 有機EL搭載端末を2003年に市場投入

6.米Nextel Communications
 iDENを唯一採用している米Nextel
 米IBMと法人向けソリューションで提携
 Direct Connect対応端末も続々と投入
 OFDM試験で脚光を浴びる

7.米T-Mobile USA
 競合との合併を企てる米T-Mobile
 T-Mobile Sidekickを市場投入
 法人向けソリューション展開を強化

8.北米市場の動向と3G展開
 通信機能一体型PDAが続々登場
 米Verizon Wireless「Thera」
 米Cingular Wireless「Z100」
 米Sprint PCS「Treo 300」
 米T-Mobile USA
 米AT&T Wireless Services
  表:主な通信機能一体型PDAの機能比較
 携帯電話の満足度調査でアジア勢健闘
 2002年9月末のCDMA方式ユーザは1億3,500万
 3G化の進むCDMA方式陣営


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