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「3Gサービスの最新動向A−2003年度上期−」
〜1x方式の好調続くKDDI 次期FOMAに期待のNTTドコモ〜 |
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【要約】
1x方式の好調とFOMAに普及の兆し
2003年度上期を過ぎ、国内の3Gサービス市場ではKDDIのCDMA2000 1x方式が優勢を誇っている。「パケット割」や「着うた」などのヒットが後押しした恰好だ。しかし、これまで勢いの出なかった「FOMA」も100万ユーザを突破し、ようやく普及の兆しをみせはじめた。ここに来てサービス・エリアや端末仕様も大きく改善され、パケット通信料がPDC方式よりも安価という認識が広まっている。一方、VGSはPDC方式では利用可能な「Vodafone live!(旧J-SKY)」や「写メール」が利用できないため、2社に大きく差をつけられた。
次期FOMAに期待するNTTドコモ
すでに全体ユーザの66.9%が1x方式のKDDIは今後もcdmaOneからの移行を推し進め、1x方式への完全移行を目指すものとみられる。CDMA2000 1xEV-DO方式「CDMA 1X WIN」の開始により、携帯電話端末利用限定の定額制データ通信サービス「EZフラット」の動向にも注目が集まる。一方、NTTドコモは2004年2月頃に満を持して次期「FOMA」を投入する。次期FOMAはPDC方式よりも後れがちであった端末仕様を逆転させ、今後のFOMA普及を促進させる役割を担う期待の新端末だ。また、ボーダフォンも2004年にはVGS端末の品揃えを拡大させ、PDC方式向けサービスも利用可能となる見込みとなっている。NTTドコモやボーダフォンの動きに伴い、ようやくW-CDMA方式の反旗が切って落とされる。
【キーワード】
☆次期FOMAは高機能!!
期待が集まる次期「FOMA」は「QRコード」や外部メモリ、「Macromedia Flash」、「アバター」などに対応する見込みだ。
★定額制のEZフラット!!
携帯電話端末のみからの利用に限定されるものの、定額制データ通信サービス「EZフラット」が開始される。EZフラットの成功次第で、NTTドコモやボーダフォンが後発参入する可能性もあり、EZフラットの動向に目が離せない。
☆2004年に期待のVGS!!
ようやく「Vodafone live!」や「写メール」が利用できるVGS端末が市場投入される。2004年からVGS普及の第1歩がはじまりそうだ。
【2.3Gユーザ数の推移と予測】
FOMAが2005年に1x方式を超える
すでにKDDIのCDMA2000 1x方式ユーザが1,000万を突破し、NTTドコモの「FOMA」もようやく100万を突破した。1x方式は2003年9月末時点でKDDIユーザ全体の66.9%を占めているため今後の伸びは緩やかになるが、FOMAはNTTドコモのユーザ全体の2.2%程度であり、100万を突破したことにより、いよいよFOMAの普及が見込めそうだ。一方、後れを取っているボーダフォンの「Vodafone Global Standard(VGS)」は、端末の品揃えや提供サービスの少なさなどから本格的普及は2004年以降のことになるものとみられる。
【目次/図表】
要約
キーワード
図:3Gサービスの現状と今後のシェア
1.市場概要
1x方式の好調とFOMAに普及の兆し
次期FOMAに期待するNTTドコモ
2.3Gユーザ数の推移と予測(2002年〜2007年)
FOMAが2005年に1x方式を超える
図:3Gユーザ数の推移と予測(エムレポート推定)
表:3Gユーザ数の推移と予測
3.NTTドコモの動向
ようやく100万を突破したFOMA
表:TV電話対応端末における初期と現行モデルの比較
図:NTTドコモのFOMAユーザ数の推移(2003年3月〜2003年9月)
表:NTTドコモのFOMAユーザ数の推移
2003年度は200万、2005年にはFOMAが半分に
図:NTTドコモのFOMAユーザ数の推移と予測(エムレポート推定)
表:NTTドコモのFOMAユーザ数の推移と予測
姿がみえはじめた次期FOMA
表:50xiにおけるソフトウェア保存とデータ記憶領域
携帯電話向けゲームに最適なFOMA
アバターの採用でTV電話の利用を喚起
FOMA向け割引キャンペーンを11月まで延長
上り下り384kbpsのパケット通信が可能なF2402
P2102Vに新色を追加してターゲットを拡大
FOMA初のCF型P2402を開発
無線呼出事業から撤退、FOMAに集約
メーカには痛手のFOMA開発費負担廃止
法人営業本部の再編で第4法人営業部が誕生
法人向けを強化するNTTドコモ関西
NTTドコモにおけるサービスの方向性
バグ発生時にはダウンロードで修復
フランスでFOMAのデモを実施
英Hutchisonと国際TV電話が利用可能に
4.KDDIの動向
1x方式が1,000万を突破
図:KDDIのCDMA2000 1x方式ユーザ数の推移(2003年3月〜2003年9月)
表:KDDIのCDMA2000 1x方式ユーザ数の推移
図:KDDIのCDMA2000 1x方式ユーザ数の推移と予測(エムレポート推定)
表:KDDIのCDMA2000 1x方式ユーザ数の推移と予測
800MHz帯の1xEV-DO方式、1X WINを開始
表:CDMA 1X WINにおけるインフラ展開スケジュール
表:W11HとW11Kの端末仕様
表:CDMA 1X WINの端末型向け料金プラン
表:通信カード型向けパケット通信割引プラン
端末限定の定額制サービス、EZフラット登場
コラボレーションでWin-Winを目指す
2GHz帯における1xEV-DO方式も開始
テレマティクス分野にも積極展開
5.ボーダフォンの動向
03年度に100万ユーザの獲得は困難
図:ボーダフォンのVGSユーザ数の推移(2003年3月〜2003年9月)
表:ボーダフォンのVGSユーザ数の推移
図:ボーダフォンのVGSユーザ数の推移と予測(エムレポート推定)
表:ボーダフォンのVGSユーザ数の推移と予測
2004年10月までに6機種のVGS端末を投入
TV放送にTV電話、ボーダフォンはTVを重視
VGS端末に100万画素カメラを搭載
CF型VGS端末を開発
6.その他の動向
04年4月以降に3Gを開始する英Vodafone
W-CDMA方式に注力する英Sony Ericsson
1x方式系統では先を進む韓国メーカ
7.関連リンク
表:関連リンク(五十音順)
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