「2003年、携帯電話業界はどうなる?」
〜カメラ端末が市場を牽引 3Gサービスにもやや期待感〜
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春にIPケータイが開始!!
春に1xEV-DOの試験が開始!!
秋に3.5G FOMA試験が開始!!
カメラ端末
・NTTドコモがトップを奪取!! |
販売開始日:2003年1月22日 |
ページ数:A4版24頁 |
ファイル容量:448kB |
価格:15,000円(税抜) |
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【要約】
カメラ搭載端末が好調
2002年は何といってもカメラ搭載端末が携帯電話市場を牽引したといっていいだろう。カメラ搭載端末では先駆者であったJ-フォンの「写メール」は2002年10月に700万台を突破し、11月末におけるJ-フォン・ユーザの56.2%を占めるまでに至っている。当初、カメラ搭載端末は「FOMA」向けのみに絞っていたNTTドコモも、6月に「iショット」対応「SH251i」を投入し、「504iS」シリーズにもカメラ搭載が決定している。その結果、サービス開始から半年で対応端末が400万台を突破するなど、NTTドコモ・ユーザもカメラ搭載端末の登場を待っていたかのように買い替えに走った。
FOMAの低迷とCDMA2000 1xの成功
また、2002年は3Gサービスの明暗がわかれた一年でもあった。NTTドコモが「FOMA」で導入したTV電話もFOMAの低迷から普及は進まず、他社のカメラ搭載端末に主導権を握られてしまった。ユーザ・ニーズはTV電話よりも映像や画像メールの段階にあったともいえる。しかし、TV電話は今後のキラー・アプリケーションともいえるだけに、NTTドコモは2003年春に簡易TV電話機能を搭載させたスタンダード・タイプを市場投入する計画だ。J-フォンも「Vodafone Global Standard」にTV電話機能を一部搭載させ、FOMAとも相互にTV電話の利用が可能であり、2003年にはますます期待がかかりそうだ。
【キーワード】
☆春にIPケータイが開始!!
ジャパンメディアネットワークやアイピートークが2003年春から、IPケータイを開始させる。IPケータイは通話が定額料金で利用でき、携帯電話事業者各社の音声収入を脅かす存在になりえる可能性もある。
★春に1xEV-DOの試験が開始!!
KDDIが2003年4月から東京23区で2GHz帯のCDMA2000 1xEV-DOの試験を予定している。なお、CDMA2000 1xEV-DOの料金体系は通信速度限定や利用パケット数に上限を設けるなどの料金プランが検討されている。
☆秋に3.5G FOMAの試験が開始!!
NTTドコモが2005年春にも最大14.4Mbpsの高速データ通信が可能な3.5Gサービスともいえる「FOMA」の実用化を目指す。それに伴い、2003年秋には試作端末によるデモを行う計画だ。3.5G FOMAの平均通信速度は2〜4Mbps程度となる。
【2003年の携帯電話業界は?】
表:新サービス/端末の計画表
年月 |
総務省など |
NTTドコモ |
KDDI |
J-フォン |
2003.1 |
−
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FOMA(N2051・F2051・P2102V/F504iS/
P251iSを投入 |
ダウンロード型BREW端末を投入 |
−
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2003.2 |
− |
D251iSを投入 |
−
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全国統一料金プランを導入 |
2003.3 |
− |
FOMAの人口カバー率が91%にFOMAで32万の獲得を計画 |
Kei-Credit実験を開始/1xで700万の獲得を計画 |
− |
2003.4 |
ジャパンメディアネットワーク、JMネットを開始 |
−
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1xEV-DO(2GHz帯)の試験を開始 |
− |
【カメラ搭載端末にてNTTドコモがJ-フォンを逆転】
J-フォンは2002年10月23日に「写メール」対応端末が700万台を突破し、11月末にはJ-フォン全体の累計加入台数の約56.2%が写メール対応端末になった。一方、NTTドコモは6月1日に「iショット」対応端末「SH251i」を市場投入後、8月12日に100万台、10月13日には200万台、そして約半年後となる11月26日に300万台、12月18日に400万台を突破した。200万台を突破してから1ヶ月半で300万台、300万台から約3週間で400万台に到達し、加入速度が高まっている。一方、J-フォンにおける直近の100万台達成は約2ヶ月となっており、NTTドコモの追い上げが目立つ。
【目次/図表】
要約
キーワード
1.2002年における携帯電話業界の総括
カメラ搭載端末が好調!!
FOMAの低迷とCDMA2000 1xの成功
2.サービス編
表:新サービスの計画表
総務省など
(1)番号ポータビリティ
(2)4G実用化への研究
(3)IPケータイの開始
表:総務省などにおける新サービスの計画表
NTTドコモ
(1)FOMAエリア拡大
(2)3.5G FOMA
表:NTTドコモにおける新サービスの計画表
KDDI
(1)Kei-Credit
(2)CDMA2000 1xEV-DO
(3)通話料値下げ
表:主なオンライン・ショッピング店舗の概要
表:主な実店舗の概要
表:KDDIにおける新サービスの計画表
J-フォン
(1)全国統一料金プランを導入
(2)Vodafone Global Standard拡充
表:J-フォンにおける新サービスの計画表
海外市場
(1)延期相次ぐ3Gサービス
表:3Gサービスを延期/撤退した海外事業者
(2)3G通話試験成功もチラホラ
3.端末編
表:新端末の計画表
NTTドコモ
(1)強化型FOMA端末が登場
(2)デュアル・モード端末が続々登場
(3)PDC方式並みのFOMA端末が登場
表:強化型FOMA端末の概要
表:NTTドコモにおける新端末の計画表
KDDI
いよいよダウンロード型BREWが開始
表:KDDIにおける新端末の計画表
J-フォン
デュアル・モード端末が登場
表:J-フォンにおける新端末の計画表
4.デバイス編
カメラ・モジュール関連
増産体制が整うカメラ・モジュール
ケータイ向けはデジカメよりも高価
ディスプレイ関連
増産続くカラー・ディスプレイ
GPS機能がQVGA液晶を後押し
表:携帯電話端末の主な液晶解像度と画素数
半導体ドライバにも波及
その他
5.2003年の携帯電話業界は?
表:新サービス/端末の計画表
カメラ搭載端末にてNTTドコモがJ-フォンを逆転
表:iショットと写メール対応端末投入と台数推移
図:NTTドコモとJ-フォンにおけるカメラ搭載端末数の推移と予測
表:NTTドコモとJ-フォンにおけるカメラ搭載端末数の推移と予測
各社からデュアル端末が投入
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