|
「携帯電話事業者各社の動向−2002年度上期−」
〜音声ARPUの減少をデータARPUが補完〜
|
NTTドコモ
・FOMAよりもカメラ端末!!
KDDI
・1xで700万ユーザの獲得!!
J-フォン
・写メールに加え、3Gも開始!!
ツーカー
・2Gのみで収益改善!! |
販売開始日:2002年12月12日 |
ページ数:A4版28頁 |
ファイル容量:1.07MB |
価格:15,000円(税抜) |
|
【要約】
音声ARPUが減少し、データARPUは増加傾向
携帯電話事業者各社の2002年度上期の決算が発表された。各社とも売上高や営業利益の伸びが鈍っており、市場が飽和状態にあることが鮮明になっている。これまで携帯電話事業者の収益を支えてきた総合ARPU(Average monthly Revenue Per Unit)が、3年間で約10%も下落している。各社ともカメラ搭載端末の導入などにより、データARPUは増加傾向を示しているものの、音声ARPUの落ち込みが響いた形だ。
新規加入も伸び悩み、3Gやデータ通信に望み
電気通信事業者協会(TCA)による集計では、2002年度上期における新規加入ユーザは296万台にとどまったとされる。ユーザ数における伸び率の鈍化も目立ち、特にNTTドコモの伸び率は前年同期比9.7%増で、1年前の17.8%増から大幅に下がっている。これに伴い、各社はARPU拡大を目的に画像や映像メールの普及を推し進め、データARPUの向上に注力することで、減少傾向にある音声ARPUを補完する考えだ。
【キーワード】
☆FOMAよりもカメラ端末に注力するNTTドコモ!!
カメラ搭載端末の累積稼動台数が300万台を突破しており、当面はカメラ搭載端末を主体として、より多くのユーザをターゲットにする意向だ。「251i」シリーズなどの投入により、トラフィックも拡大傾向にあり、今後のトラフィック増加を見込む。
★CDMA2000 1xの700万ユーザ獲得を目指すKDDI!!
すでにCDMA2000 1xは200万台を突破し、これから新規投入される端末はすべてCDMA2000 1x端末となる。新サービスと端末ライン・アップにより、CDMA2000 1xを導入期から普及期へ拡大させ、2002年度末までに強気の700万獲得を目指す。
☆写メールに加え、3Gサービスも開始のJ-フォン!!
2001年度に続いて、上期も「写メール」対応端末が好調なJ-フォンは、上期には670万までユーザを拡大し、ユーザ全体の約52%を占めた。いよいよ12月20日には、3Gサービスの「Vodafone Global Standard」も開始される。
★2Gサービスのみの提供で収益改善を図るツーカー!!
ツーカー3社は2Gサービスにおける音声通話と低速データ通信サービスを中心に事業を展開している。上期は短期的なユーザ増よりも採算性に重点を置き、解約率低下に的を絞った結果、ユーザ数や売上単価の減少により減収となったが採算性は改善した。
【市場規模】
表:携帯電話ユーザ数の推移と予測(単位:万台)
年度 |
2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
NTTドコモ |
4,080 |
本レポートにて掲載 |
5,200 |
KDDIグループ |
1,600 |
2,050 |
KDDI |
1,220 |
1,650 |
ツーカー3社 |
380 |
400 |
J-フォン |
1,220 |
1,650 |
合計 |
6,900 |
8,900 |
※2002年度は各社による予想。2003年度以降は著者推定。
2002年度通期における携帯電話市場の純増数は600万いくかどうかという状況だ。すでに一時期の勢いを失っているものの、欧州市場の70〜80%という普及率をみれば、国内市場でも少なくとも8,000〜9,000万までは市場が拡大されるものと推測される。
【目次/図表】
要約
キーワード
1.市場概要
音声ARPUが減少し、データARPUは増加傾向
新規加入も伸び悩み、3Gやデータ通信に望み
2.携帯電話ユーザ数の推移と予測(2001年〜2006年)
携帯電話ユーザ数の推移と予測
図:携帯電話ユーザ数の推移と予測
表:携帯電話ユーザ数の推移と予測
各携帯電話事業者のデータ一覧
表:各携帯電話事業者における2002年度上期の携帯電話事業の業績
表:各携帯電話事業者における2001年度通期の携帯電話事業の業績
表:各携帯電話事業者における2002年度通期の業績予想
表:携帯電話事業者におけるARPUの推移
図:携帯電話事業者における2001年度通期と2002年度通期予想の設備投資額
表:携帯電話事業者における設備投資額の推移
3.NTTドコモ
2002年度上期における動向
海外における展開
2002年度上期における業績
表:NTTドコモの売上高推移
表:NTTドコモのARPU推移
表:NTTドコモの設備投資額推移
新サービスと新端末の投入動向
表:NTTドコモの新サービスと新端末の投入動向(2002年度上期)
今後の計画
(1)FOMAよりもカメラに注力!!
表:NTTドコモのカメラ搭載端末一覧
(2)FOMAは2003年秋が本番!!
(3)FOMAのビジネス利用を推進!!
(4)海外にもJava端末を投入
4.KDDI
2002年度上期における動向
海外における展開
2002年度上期における業績
表:KDDIにおけるau事業の売上高推移
表:KDDIのARPU推移
表:KDDIの設備投資額推移
新サービスと新端末の投入動向
表:KDDIの新サービスと新端末の投入動向(2002年度上期)
今後の計画
(1)2003年春には1xEV-DOも開始
(2)BREWはビジネス利用を優先
5.J-フォン
2002年度上期における動向
海外における展開
2002年度上期における業績
表:J-フォンの売上高推移
表:J-フォンのARPU推移
表:J-フォンの設備投資額推移
新サービスと新端末の投入動向
表:J-フォンの新サービスと新端末の投入動向(2002年度上期)
今後の計画
(1)3Gサービス開始!!
表:SA-N701/Nokia 6650/V-N701の概要
6.ツーカー3社
2002年度上期における動向
2002年度上期における業績
表:ツーカー3社の売上高推移
表:ツーカー3社のARPU推移
表:ツーカー3社の設備投資額推移
新サービスと新端末の投入動向
表:ツーカーの新サービスと新端末の投入動向(2002年度上期)
今後の計画
(1)ツーカーも3G開始!?
(2)3Gと一線、2Gの強み
|