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「KDDIによるBREW戦略と利用動向」
〜パソコン化を目指すケータイにBREWは必須〜
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販売開始日:2002年9月19日 |
ハイパフォーマンス!!
高い互換性!!
韓国は100万を突破!!
2001年度は100万台!!
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ページ数:A4版27頁 |
ファイル容量:592kB |
価格:20,000円(税抜) |
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【要約】
米国生まれのBREW、韓国や米国で先行導入!!
米Qualcommの「BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)」は、携帯電話端末向けのアプリケーションを無線経由でダウンロードするためのソフトウェア・プラットフォームとして、2001年に開発された。すでに韓国KT Freetelや米Verizon Wirelessにおいて、商用化サービスが開始され、CDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している事業者に広まりつつある。現在、アジアや中南米計10ヶ国の事業者16社に導入が決定ないし検討されている。先行導入された韓国や米国では、ゲームのダウンロードが人気となっており、国内における「Java」サービスの開始と同様の傾向を示している。
いよいよ2003年には国内でも開始!!
国内ではKDDIがBREWを開始させているが、両社とは異なり、BREWアプリケーションがプリインストールされた端末が市場投入されているに過ぎない。ただ、KDDIでは2003年にもダウンロード型BREWを開始させる計画だ。Javaよりも高機能なBREWを導入することで、他社との差別化を図るとともに、バグ修正アプリケーションの配布など効率化も狙う考えだ。
【キーワード】
☆ハイパフォーマンス!!
「BREW」はネイティブで動作するため高速起動が可能だ。「Java」アプリケーションも提供しているナビタイムジャパンが、BREWとJavaを同性能のハードウェア上で動作試験を行っている。それによると、Javaの場合、「JavaVM」が立ち上がるまでにコーヒーマークが現れるが、BREWは瞬時に立ちあがり、3倍高速だったとされる。
☆高い互換性!!
「BREW」は米Qualcommのベースバンドチップセット向けと誤解されることも多いが、実は同様のバイナリのままでBREW対応GPRS端末上でも動作させることができる。もちろん、このGPRS端末には米Qualcomm製のチップセットが搭載されている訳ではない。これにより、BREW対応であれば、端末の方式は関係ないことが証明されている。また、米IBMがBREW向けに「JavaVM」を開発しており、サードパーティの優れたソフトウェアがさらに端末を高機能化させるという追い風も吹いている。
☆すでに韓国では100万を突破!!
世界的にも他社に先駆け、「BREW」を開始させた韓国KT Freetelでは、すでに100万のユーザを獲得している。ダウンロード数も毎月、増加傾向にあり、2002年12月末までに300万のユーザを獲得する計画だ。「Java」が普及している国内では、BREWの利用拡大も見込め、KDDIの動向に期待がかかる。
【市場規模】
表:KDDIの携帯電話/BREWユーザの推移と予測(単位:万台)
年度
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2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
携帯電話ユーザ |
1,220 |
本レポートにて掲載 |
1,650 |
BREWユーザ |
100 |
1,300 |
比率 |
7.4% |
78.8% |
※著者推定/2002年度以降は予測。
韓国KT Freetelのケースを考えると、すでに「Java」が1,500万にも及ぶ市場を築いている国内では、「BREW」の普及が進むものと考えられる。KDDIは2003年以降に、ハイエンド/ローエンド端末の区別なく、ダウンロード型BREWサービスの開始を計画している。これにより、ダウンロード型BREW搭載端末1号機以降に投入される端末には、BREWが標準搭載されていく可能性が高い。
【BREWの行方】
☆バグ発生時にBREWで修復
まず考えられるのが、KDDIも計画しているバグ発生時における「BREW」による修正プログラムの配布だ。現在の携帯電話端末は高機能化に伴い、バグ発生も多くなっている。従来はユーザ自らがキャリアショップなどに出向き、端末を引き渡し、修正処理が行われていたが、BREWの登場によりユーザ自らの手で処理することも可能になる。たとえばJavaの実行環境にバグが見つかった際、販売後の端末でもユーザが修正されたバージョンをダウンロードすることで、バグを修正することができる。バグ修正以外にも、機能追加やパフォーマンス向上でさえ、ショップに出向くことなくユーザ自らが実行できるようになる。
「バグ発生時にBREWで修復」以外にも、「パソコン化への切り札」や「ハード/ソフト開発の分離」「“リセット・ボタン”の登場?」「NTTドコモやJ-フォンも追随?」についても掲載しています。
【目次/図表】
要約
キーワード
1.市場概要
米国生まれのBREW
韓国や米国で先行導入
BREWのメリット/デメリット
図:BREWとJavaの比較
図:BREWアプリケーション配信の流れ
BREWとJavaの違い
図:BREWとJavaの関係
2.市場規模と予測
世界のBREWユーザ数
表:BREW採用事業者一覧(2002年8月末時点)
世界のCDMA方式ユーザ数
表:CDMA2000 1x採用事業者一覧(2002年3月末時点)
KDDIの携帯電話/BREWユーザの推移と予測
図:KDDIの携帯電話/BREWユーザの推移と予測
表:KDDIの携帯電話/BREWユーザの推移と予測
KDDIのメーカ別シェア(2002年7月末)
表/図:KDDIのメーカ別シェア
3.KDDIの戦略
2003年第1四半期にBREW 2.0端末が登場
BREW導入の背景
4.米Qualcommの戦略
BREW開発の背景
BREWで3G端末をトランシーバに
チップセットに不具合発生!!
図:米QualcommにおけるMSMチップセットの出荷数推移
表:米QualcommにおけるMSMチップセットの出荷数推移
5.海外事業者の動向
韓国KT Freetel
図:韓国KT FreetelのBREWユーザ数推移
表:韓国KT FreetelのBREWユーザ数推移
図:韓国KT FreetelにおけるBREWダウンロード数推移
表:韓国KT FreetelにおけるBREWダウンロード数推移
米VerizonWireless
6.BREWを取り巻く環境
国内におけるCPの動向
表:デモ参加企業とアプリケーション概要(五十音順)
韓国におけるCPの動向
米国におけるCPの動向
7.BREWの行方
バグ発生時にBREWで修復
表:携帯電話端末におけるバグ発生一覧
パソコン化への切り札
ハード/ソフト開発の分離
“リセット・ボタン”の登場?
NTTドコモやJ-フォンも追随?
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